あの子が好きなんは、俺 (ページ34)

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手料理プリーズページ34

侑「A！俺にもくれ！」

A「はあ？なんでや」

侑「食べたいねん！」

A「あんたのお弁当まだ残っとるやん」

侑「Aが作ったんが食べたいねん！」

なんやこいつ。駄々っ子か。

A「……今宮くんにあげたんで最後や」

侑「はあ！？」

え、そない好きなんミートボール。

治「もぐもぐ」

侑「明日！明日は俺にくれや！」

A「えそれって遠回しに明日も一緒に食べよていうてるん？」

侑「おん」

A「いややけど」

侑「なんで！」

A「明日は三葉と食べんねん」

侑「俺も一緒に食べ」

A「アカン」

なんで毎回あんたらと一緒に食べなあかんねん。こっちは転校したばっかやねんから早よクラスに馴染みたいねん。

侑「ええー」

A「あんた、そんなにミートボール好きなん？お母さん料理上手そうなんやから作ってもろたらええやん」

侑「え、ちゃうけど」

A「ちゃうん？」

どういう事？？好きやないのにほしいん？まさかうちの少ない弁当の具減らしに来てるん？

侑「Aが作ったやつやから食べたいねん」

A「えっ」

……………。

侑「え、普通好きな子が作った料理とか食べたくないやつ居る？？」

"好きな子"

A「…………あーーもー！」

侑「な、なに！？」

好きな子……か、そういや告白されたんやったな。面と向かってそないな事言われると、なんやその、……恥ずかしいわ。

A「……………………アホ」

侑「急にひどない！？」

赤く染まった頬を見られたくなくて、俯いた。アカンわ………ほんま。