黙ってうちと逃げてくれ ページ3
A「うえ…もう朝…？」
どうやらあのまま眠ってしまったみたいや。朝日が憎いんは初めてかも。
母「どう？A今日は行けそう？」
A「んー」
母「じゃあご飯できてるから食べちゃって」
A「分かった…」
あ〜憂鬱。頭重い。しかしお腹は空く。クリュる〜と鳴るお腹を押さえ居間に下りる。
あーご飯ウンメェ。…行きたくない…けど行かなきゃ…
A「あ〜時間だけが刻一刻と…」
どう足掻いても時間は止まってくれず仕方が無いので制服に着替えて家を出る。
外出るの何日ぶりだろ。朝日が眩しいぜ。お前さんそろそろ休んでも良いんでねえかい？…駄目か。
あいつらと一緒のクラスじゃないのが唯一の救いかな…
？「！A」
A「ヒィっ！」
後ろからぐいっと押される。ダダダ誰！？ も、もしかしてあいつ…
A「…なんや三葉かい」
三葉「何やとは何や！」
A「いや…あいつらかと思って……」
あービックリした。
三葉「あー宮兄弟のことか！」
A「………」
三葉「どしたん？」
A「いや…ちょっと色々あって」
何となく言いづらくて言葉を濁す。今はそんなにベラベラ話せるようなメンタルやないねん。
三葉「ふーん？それって休んどったんと関係あったりする？」
三葉て変なとこ鋭いやんな…
三葉「その反応は図星か！」
A「せや…あ、あいつら何か言うとった？」
三葉「？？？話がよう見えへんけど昼休みの度にあんた探しに来るで」
…昼休みか、
ガシッと三葉の両肩に手を置く。
三葉「え、何？」
A「三葉…黙ってうちと一緒に逃げてくれ」
三葉「いや駆け落ち！？」
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作者名：結心 | 作成日時：2019年6月7日 21時
