三つ子と北さん ページ10
「あーサッパリした〜」
「せやけどもう一緒には入りたないわ」
「こっちのセリフやわ。俺が先に入っとったのに無理矢理乱入してきて…」
「は〜?俺が先やったんですぅー!」
その顔がムカついたので、侑の顔面にドライヤーを向ける。
「熱゛っ゛っ゛!」
侑が顔面を抑え悶える。
「お前…なんちゅーことすんねん!」
「ザマァみろや」
「Aくーんちょっと待とか?」
ガシッと肩を捕み全然笑っていない侑。あ、ガチや。ガチおこや。これはヤバいな…
「無理!!!」
バスタオルを掴んで一目散にリビングへ。
頭をバスタオルで拭いていると、廊下から治がひょっこりと顔を出す。
「お前ら高二にもなって一緒にお風呂入っとったん…?」
「ちゃうし!侑が無理矢理入ってきてん」
「お前が順番守らへんからやろが!」
「またそんなくだらんことで喧嘩しとんのか」
は!?治今くだらんこと言うたか!?お前らかてこの前しょーもないことで喧嘩しとったやろ!!
「最悪やわホンマに」
「こっちのセリフや」
俺と侑が殴り合いになりそうな雰囲気になった瞬間___
「お前らそれ以上続けんのやったら、北さんに電話するで」
治が連絡帳を開き"北さん"で登録された番号をちらつかせる。
北さんというパワーワードに拳を振り上げた状態で固まる侑。
かく言う俺も治のスマホを食い入るように見つめたままストップ。
「「冗談やんな…!?」」
俺と侑の声がハモった。
「せやからそれ以上続けんのやったら、言うとるやろ。嫌やったら止め」
瞬間コクリと頷き合い、和解することにする。
「止めたで。せやからそのスマホをしまってや」
「ホンマ…?まあええか」
訝しげにこちらを見つめ…携帯を切る治。
ひとまずあんし…
「あ、しもた。間違って掛けてもーたわ」
ビシッと空気が固まる音がした。
「「誰に………!?」」
「北さん」
詰んだわ。
結局その後ニコール目で出た北さんに治が「明日の部活のことについて聞きたいことがある」と上手い言い訳をしていた。
心臓飛んでったかと思った。
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予告してたのと違うのが混じってちゃいました。
どうしてもその後が書きたくてですね…
まあ予告通り、「三つ子とお風呂争奪戦」は公開できたんで許してください。
因みに次回予告今回はないです。
単純にネタが思いつかないだけ。
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結心 - osaruさん» ひええ嬉しいです、、、、。今パスワードがわからない状態で作品に手が付けられなくて、、打開策を模索中です。気長に待っていただけたら幸いです (2020年7月17日 22時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
osaru - めっちゃ面白いので続き出して欲しいです! (2020年4月30日 3時) (レス) id: 8e8ba22e4c (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2020年1月19日 0時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結心 | 作成日時:2019年7月1日 19時