そばにいた (ページ10)

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ただ、ずっと涙が止まらなかった。

甲斐「もういいだろ。俺たちをここから出せ。」

柊「動画を加工したのは誰だ？」

甲斐「俺に決まってんだろ。」

嘘だよ、甲斐が…隼人がこんなことするわけない。

柊「あれはかなり精巧に作られている。素人には無理だ。お前が里見に話を持ちかけたのは本当だろう。でも、まだ黒幕がいる！」

" 黒幕がまだいる "

もし、そうならお願いだから

言って欲しい。

柊「俺はそれが知りたいんだ。
それとも、教えられない事情でも、あるのかな？」

きっとぶっきーは、全部知っているんだろう。

心を見透かすように、甲斐を見つめている。

…隼人には、言えない理由があるんだね。

甲斐「…そんなもんあるわけねぇだろ…」

ねえ、今君はどんな顔をしているの。

柊「夜の8時まで待ってやる！それまでに明らかにしなければ、この中から10人が犠牲になる。」

ぶっきーの言葉に、また空気が凍る。

柊「そうだなぁ、そのうちの一人は…

A、お前だ。」

『え、』

ぶっきーは私を指さしながらそう言った。

石倉「おいおいおい何勝手に決めちゃってんの？」

柊「じゃあ石倉ぁ、お前が死ぬか？」

それ以降、石倉は何も言い返せなかった。

柊「甲斐！
お前がどんな選択をするのか楽しみだよ！」

私の決意は固まったよ。

「Let's.....think!!!」

私は、君の為なら。

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