そばにいた (ページ18)

今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:49,837 hit

。ページ18

.

.

兵頭「もう直ぐ8時だ。どうすんだよ。」

時計の針が、刻一刻と8時に近づいてきていた。

私の前では、

兵頭達が甲斐を囲んでいた。

甲斐「どうもしねぇよ。…全部俺がやったっつってんだろ。」

なんでこんなに頑なに認めないのか、本当に甲斐がやったのか…。

わたしは、何も知らなかった。

光永「そうじゃねぇからここまで長引いてんだろ！柊は全部知ってる。動画を加工したのは別にいんだろ？」

石倉「お前ら喧嘩売ってんのかよ！」

不破「…本当のこと言わねぇなら力尽くでもどうにかしてやるよ！！」

須永「おい、お前っ、」

須永が、不破の胸ぐらを掴む。

今喧嘩してどうなるんだよ。

指をとん、とん。

うるさい、うるさい。

『お前らうるさいんだよ、猿みたいに喚いてさぁ、今喧嘩してどうなんの？頭使えよお前らの脳ミソ猿以下かよ。』

兵頭「調子乗ってんなよもう死ぬくせにさぁ！」

挑発的な目、腹立たしい甲高い声。

兵頭が私に向かって殴りかかろうとする。

でもそれよりも先に、甲斐が兵頭を殴った。

甲斐「…女に手ぇ上げてんじゃねぇよ。」

あ、また、守られてしまった。

これが最後になるのかな。

「…楽しそうだねぇ！」

声の主は、もちろんぶっきーだった。

女子は怯え切っている。

「俺はここで高みの見物をしていればいいのかぁ？」

.

.