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「お父さんの名前…」
「ユウジ！！」
「いやーーーー！！」
こうなったら桜どころではない。
なんで！よりによって同じ学校のやつと！
何が楽しくて！兄弟にならなきゃいけないの！
頭を抱える私を見て、平野くんはぷっと吹き出した。いやいや、笑い事じゃないて。
「なんで笑ってんの、もうちょっとさ、ほら
私みたいに狼狽えてみたら？まじかよ！とかないの、平野くん」
「いや、Aでよかったなって安心してる俺」
「安心するなー！」
え、なに、なんでこんな落ち着いてるのこの人。
なんでこの一瞬で受け入れたの、こんなやっばいやつが兄弟なんてやっぱ信じられん。
「と…りあえず！帰る！私かえる！」
「じゃ、俺も行く」
「な！ん！で！」
「おかーさんに挨拶しなきゃでしょ」
この異次元さ、ついていけない。
幻か、もしかしたら平野くんの存在はマボロシかもしれない。
私、幻覚みてる頭おかしいんだ、病院行こ…って。
恐る恐るとなりを見たら、やっぱりいる。
お母さんに聞いて、違うと言ってもらおう。
てか、なんなんだ。私小走りしてるのに、平野くんとなりでゆっくり歩いてる。しかもペース一緒。鼻歌歌いながら。腹立つ。
「おかーさん、どんな人？」
「お母さんって呼ぶな！」
「なぁんでー」
さっき寄ったコンビニも足早に通り過ぎる。
肉まんの味ももう思い出せない。
出てきたときにバタン！と勢いよく閉めたドアを
こんどはさっきよりもすごい勢いで開ける。
「お母さん！！息子って、双子ってこいつ！？」
「こんばんは、平野紫耀です！」
「え！あなたが紫耀くん？」
「はい、ユウジの息子！」
あら〜！！ってお母さんも対応よすぎ、
状況飲み込むのはやすぎ。
ワタシの息子♡なんて言ってる。
「もう、やだあ」
涙目の私の顔を覗きこんで君は言う。
「よろしくね、きょーうだい！」
やってける？私。
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なめこ(プロフ) - こころさん、こんばんは！お話を読んでくださってありがとうございます´`*うふふ、紫耀くんと廉くんの間でたくさん揺れちゃってください〜！これからもよろしくお願いします (2021年4月21日 20時) (
レス) id: 7eda94a468 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - すごくすごく面白いです。言葉選びや言い回しも面白いです！主人公が好きな紫耀くんとハッピーになって欲しいけど、廉くんが優しすぎていい人すぎて悩んじゃいます… (2021年4月16日 1時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2021年4月5日 1時
