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家に帰ったら、
紫耀がいた。
少し気まずいのはお互いそうみたいで、
怒られた子どもみたいに紫耀は上目遣いで私をうかがってる。
「おかえり」
「うん、ただいま」
いつもみたいに会話が続かない。
テレビもついてないリビングは静かで
紫耀が体を動かす音がやけに大きく響く。
「ここ」
紫耀はソファの座っていた位置から少し右にずれた。そのそばをぽんぽんってする。座れってことかしら。
座らせたくせに、何も言わない彼に、なんだか私が何か言わなくてはいけない焦り。聞いていいの、え、何を聞く？
「えっと…仲直りはしました？」
「した、のかな」
「いやいや、それはあなたしかわからんから」
こんなときまで天然。生粋だな、まったく。
「でもさっきA言ってたじゃん
自分が悪いと思ってなかったら謝らなくていいって」
「いや、すごい解釈もうそれは。
私は、悪いと思ってるんだったら謝ったらいいんだよって言ったの！」
「同じじゃん」
「違う！気持ちの持ちようが違うでしょ！
そんな、誰がどの立場で謝らなくていいとか言えんのよ、私は何様よ！どんな上から目線よ！」
ここまで捲し立てて、息切れ。
紫耀は目をぱちくり。目の奥が笑ってるこいつ。
お、楽しいこと起こりそう！みたいな目しやがる。
「で、謝ったの？」
「ユリが謝ってきた」
えー！急展開！なぜ。
私その2分前ぐらいに気持ち悪いって言われましたけど！えー！
「なんでそんな驚いてるの」
「…なんでもない！」
いや、さすがに言えない。
私さっきブラックユリちゃん見ちゃいましたよー！とは。
「私が勝手に不安になってたごめん！って言われた」
「おうおう、急展開だね」
「俺はあんまスッキリはしてないけどね」
「なんで、紫耀の気持ちは話さなかったの？」
「うん、言葉にする自信なかった」
「まぁキミ、日本語が1番不自由だもんね」
紫耀がへへって笑った。図星か。
自覚あるんかい。
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なめこ(プロフ) - こころさん、こんばんは！お話を読んでくださってありがとうございます´`*うふふ、紫耀くんと廉くんの間でたくさん揺れちゃってください〜！これからもよろしくお願いします (2021年4月21日 20時) (
レス) id: 7eda94a468 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - すごくすごく面白いです。言葉選びや言い回しも面白いです！主人公が好きな紫耀くんとハッピーになって欲しいけど、廉くんが優しすぎていい人すぎて悩んじゃいます… (2021年4月16日 1時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2021年4月5日 1時
