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カランカラーン！！
「2等の花火大会ペアシートですっ！！」
当たってしまった。
なんとなく引いたガラポンで、ペアシートが。
なにその引きの強さ。
「A！すごいじゃん！2等！ペアシート！」
紫耀は飛び跳ねてる。
私の方をばしばし叩きながら。
ガラポンのおっちゃんは、よかったねえ！
なんて言いながら賞品をくれた。
それを紫耀がうやうやしく両手で受け取ってる。
卒業証書じゃないんだから。
帰り道でも紫耀はスキップしてた。
目立つよ〜？そんなかっこいい人がハッピーオーラ出してたら。ほら、あそこの女の子も紫耀をみてる。子どもと手を繋いでるお母さんも、おじさんに散歩してもらってる犬も。みーんな紫耀をみてる。
「紫耀、それあげる」
「…え！？」
「すごい喜んでるから笑」
「当てたのAじゃん！」
気付いた。
私の罪悪感を消す方法は、
「紫耀が嬉しそうにしてるとあげたくなっちゃったからいいよ笑」
彼がとびっきりの笑顔でいてくれることだ。
「やったあ！ほんとに！？ほんとにいいの！？」
「うん、ユリちゃんとどうぞ？」
紫耀が笑うと許された気になる。
私の想いも少しだけ、報われた気がする。
私自身のために、私は紫耀を笑顔にしたい。
「ユリに連絡しよーっと」
廉くんだったらなんて言うかな。
バカだと呆れられるかもしれない。
でも、
「俺、Aが今、女神さまに見えるよ」
「おおげさだよ笑」
「Aのそういうとこ、ほんと大好き」
紫耀の言葉に傷つきながら、嬉しいって心は泣く。
泣きそうになりながら、ギリギリのところで踏ん張って笑う。紫耀が笑ってるから、私も嬉しいでしょ？と言い聞かせる。もうわけがわからない。
いつか。いつか私は麻痺して立てなくなるときが来るのだろうか。
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なめこ(プロフ) - こころさん、こんばんは！お話を読んでくださってありがとうございます´`*うふふ、紫耀くんと廉くんの間でたくさん揺れちゃってください〜！これからもよろしくお願いします (2021年4月21日 20時) (
レス) id: 7eda94a468 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - すごくすごく面白いです。言葉選びや言い回しも面白いです！主人公が好きな紫耀くんとハッピーになって欲しいけど、廉くんが優しすぎていい人すぎて悩んじゃいます… (2021年4月16日 1時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2021年4月5日 1時
