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私と紫耀の関係がはじめてバレたのは廉くんだった。
その日、帰り道で私は廉くんにあったのだ。
「っ、A」
スマホに目を落としていた私は、
名前を呼ばれて顔を上げる。
目の前には、廉くん。
しかも、はあはあと息が上がってる。なぜ。
「あれ、廉くんなんで？」
「Aも、帰り道、はぁ、、こっちだったんや」
「うん…なんで君はそんなに息上がってるの？」
さっきコンビニで買ったお水を思わず渡す。
彼はそれを一気に飲む。
「もしかしてだけど、女の子たちまいてた？」
「正解、笑」
「いや、なにその学生生活」
彼によるとホームルーム終了と同時に学校を飛び出してすっごいまわり道をして今に至るそう。
「毎日それやってるの？」
「最近はな」
「人間、やめたくなるでしょ笑」
私だったらムリだ。そう思うけど、廉くんは涼しい顔をして笑っている。もはやこれはどういう類いの強さなんだろう。超人。
「なんでわかったん？俺が女の子まいてるって」
「この前、紫耀が言ってたの
廉くんを囲む女の子たちでチャリが進まなかったって…」
最後まで言い切って気付く。
「紫耀？」
おっと。気を抜いてた。
廉くんは不思議そうな顔。
そしてタイミング悪く、私の家に着いてしまう。
何よりツイてなかったのは、
「Aおかえり！」
ちょうど紫耀がチャリを停めているとこだったこと。
紫耀は私のとなりにいる廉くんをみて、
バッと自分の口に手を当てた。
おいおい、余計やってしまった感でるって。
「同じ家に帰るん？」
廉くんがますます不思議そうな顔をした。
思わず口を滑らせてしまったのは私も紫耀も一緒。今回はドローってことで私は仕方なく白状する。
「紫耀は私の双子の兄弟なの」
「俺知ってるよ、ナガセレンくんでしょ転校生の」
「紫耀？」
「うん、俺、平野紫耀」
「名字、違う…」
「廉くん察して！学校ではみんなに内緒ね！」
慌てて言う。やっと納得したようだ。
紫耀と廉くんは握手なんてしちゃって。
「じゃ、俺は帰るわ」
「うんまた学校で
あっ、廉くん」
「わかってるわ、これやろ」
廉くんの内緒ポーズはやたら破壊力があって。
「あいつ、すげー美形！
ホンモノのイケメンみちゃった俺」
紫耀もじゅうぶんイケメンだけど、って言葉は
口にしないまま、私の心にしまっておいた。
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なめこ(プロフ) - こころさん、こんばんは！お話を読んでくださってありがとうございます´`*うふふ、紫耀くんと廉くんの間でたくさん揺れちゃってください〜！これからもよろしくお願いします (2021年4月21日 20時) (
レス) id: 7eda94a468 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - すごくすごく面白いです。言葉選びや言い回しも面白いです！主人公が好きな紫耀くんとハッピーになって欲しいけど、廉くんが優しすぎていい人すぎて悩んじゃいます… (2021年4月16日 1時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なめこ | 作成日時：2021年4月5日 1時
