新着メールあり【月島蛍】 (ページ9)

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「よしっ、行くよ！イチ、ニ、イチ、ニ！」

ピストルの音と共に前へ進み出す百足

一番前では琴里サンががんばっていて、

両手をブンブンと振りながら進んでいる

あ、イイかんじジャン

流石百足のプロなだけあるんジャナイ？

白軍の百足をどんどんと引き離していく

赤軍の人達からの「がんばって」という歓声がウルサイ

耳にキーンとする様で気分が悪い

私達の百足は順調に進み、コケることも無く

無事に1位になれた……が、

「お前マジで何やってんだよ！」

「うっせーよ、お前がタイミング揃えねぇからだろうがボケェ！」

先輩達がもたついて、今はもうすっかり白軍の百足に追い抜かれてしまった

「あーあ」

「まあ、ね……」

菜奈と顔を見合わせてため息をつく

「先輩達、練習してなさすぎな」

「まあまあ、私達のは1番だったんだから」

菜奈は顔を歪める

結局私達は百足では白軍に負けてしまった

「負けちゃったよ」

生徒席に戻り、明らかにだるそうな月島くんに声をかける

「百足のプロさんは凄かったんジャナイ？」

「ありがと」

椅子に座り水筒に入れておいたアクゥーエリアスを飲む

うわっ、冷たっ、マズっ！

マミー、氷入れすぎでしょ

おかげでせっかくのアクゥーエリアスが薄い……

「あっ、谷っちゃんおかえり〜！」

「Aちゃん、残念だったね……」

谷っちゃんが係の仕事から帰ってきた

「そうなの！もう、先輩がぁ……」

「アハハ……あ、Aちゃん！次、応援合戦だよ！」

どうりで周りから黄色い歓声が聞こえだしたわけだ

「谷っちゃんはさぁ、お目当ての先輩とかいる？」

「わわわわ、私に好かれるなんて先輩可哀想だよ！！！もしそういう先輩がいたら土に埋まってお詫びをするよ……」

……うん、知ってた

因みに

私は名前は知らないんだけど、

少し背の低い、前髪だけ金髪の先輩を推してる！

かっこいいよね！

だって、応援する姿がホントにヤバイんだよ！

その事を谷っちゃんに言ったら

「うえぇ？！」

なんて反応された

かっこいいよね？！

なんでそんなに驚くの、ねぇ

「ほらほら、応援合戦始まるよ、谷っちゃん！」