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ゲーン……
「はあ……」
思わずため息がこぼれる
「どどど、どうしたの?何かあった?」
「え?」
顔を上げると
心配そうに私のことを見る谷っちゃん
「今さっきからずっと声かけてるけど、
Aちゃんぼーっとしてるから、その……」
やっちゃんは私の中学時代からの友達で
今は一緒にお弁当を食べている
「その……ね、」
こんな事言っていいのかな
谷っちゃんにはすごくどうでもいい事だろうけど
あー、やっぱり
誰かに聞いてほしい!
この私のイライラを!!
「やっちゃん、聞いてよ!」
机をバンッと叩く
「ヒィィィィィ!」
「あ、ごめん」
時は昨日の夜へと遡る
「あなたは__で、そんなの__じゃない!」
課題をしていたら下から
お母さんの怒鳴り声が聞こえてきた
「そんなの___だろ!だからお前は___」
夫婦喧嘩?
普段は温厚な2人がどうしたのだろう……?
私は野次馬としょっちゅう言われるが
それは正解だ
現に1回に下りたからね
「旅行は国内に決まってるでしょ!」
え……?りょ、旅行?
「そんなの海外でいいだろ!英語だ!英語」
は?
「だけど今、テロとか危ないでしょう?!」
「そんなの大丈夫だろ?!」
「Aも高校に無事に入学できたんだし、いいだろ?!金を稼いでくるのは殆ど俺だろ!」
「って事が昨日の夜も今朝もあって……」
「あはは……」
おかげで今、とても両親の仲が悪い
昨日の夜は全く眠れなかった
「じゃあ、私戻るわ」
「お気をつけて……」
谷っちゃんは
死にゆく人を見守るような目で見てきた
まって、私死んでないから
ドンッ
教室のドアを開けようとしたら誰かにぶつかった
「あー、ごめん見えなかった。 小学生 サン」
「あ、ごめん」
おかしい
いつもの琴里サンなら、
「小学生じゃないしー!」
とか言ってくるんダケド
変なの
しかも朝からため息ばっかだし
「ツッキー?どうかした?」
はっ、
ぼーっとしてた
「なんでもない」
山口は不思議そうに頭を傾ける
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零ーレイーついった始めました(プロフ) - 手紙ってなんだか素敵ですよね!思いが伝わる気がして……とても面白かったです! (2017年7月22日 19時) (レス) id: 79ca697b23 (このIDを非表示/違反報告)
らざにーあ(プロフ) - ヒヨコさん» ありがとうございます! (2017年6月3日 21時) (レス) id: 983980dca6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます!Twitterフォローさせて頂きました!hiyonです! (2017年6月3日 18時) (レス) id: b962c2150f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らざにーあ | 作成日時:2017年5月5日 21時