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真司郎side
急展開に驚いた俺とにっしー…
レッスンが終わり、美優との待ち合わせ場所に向かってる最中。
バイト先とは別の喫茶店に入ると奥の席に座り何かを真剣な顔で見ている美優。
久し振りに会うけど、相変わらず可愛ええな。
「美優お待たせ。」
「隆クン、あっ真ちゃんもお疲れ様。」
「美優。久し振りやね。何しとったん?」
「英語の勉強。苦手だから。それより、今日はどうしたの?二人揃って?」
「うん。美優に話があって…。」
真顔のにっしーに一瞬揺らいだ瞳…
戸惑いを含んだ眼差しで俺達を見とる美優
そりゃそうやろ。
俺が一緒に来る事なんて無い。
美優に会うときは大概、他のメンバーが居るときやイベント事の時。
あれ以来二人で会うことは勿論、3人で会った事だって1度も無い。
カバンを降ろし飲み物を注文してから静かに話を始めたにっしー。
「えっ…。ほんとに?」
「うん。ほんと。な、真司郎。」
真「おん。ほんとやで。俺も一緒なんや。」
「隆クン、真ちゃん。おめでとう。良かった…
本当に良かったね。」
口元を抑え驚きの表情を見せたと思うたら、すぐに、大粒の涙をボロボロ流し満面の笑みで祝福してくれた。
「もぉ、美優泣きすぎ。」
隣に座るにっしーは美優の涙を拭いながら優しく微笑んでる。
こんな所、前までの俺やったらいたたまれ無かったんやろうけど、時が経ったからなのか分からんけど微笑ましく思えた。
「だから…これからもっと会えなく成るかも知れない。」
「何言ってるの?二人の夢が叶うんだよ。私の事何て心配しなくても大丈夫だから。」
「美優…。」
「でも。二人とも忘れないでね、ファン1号は誰にも譲らないからねw」
真「俺も応援してくれるん?」
そう聞いた俺の問いかけに、少し膨れた顔した美優
「当たり前でしょ?真ちゃんは私の親友なんだから応援するに決まってるじゃん。」
「ねぇ。俺は?」
やきもち妬きのにっしーは直ぐ様突っ込みをいれとるw。
「勿論、隆クンの事だって応援するよ。」
親友だって言ってくれた事に…
それを当たり前だと思ってくれとる事に
少し甘酸っぱい気持ちが込み上げてくる。
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時