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隆弘side




ユニットをこなしつつ、真司郎と受けたオーディションはまさかの合格…。




ユニット結成の時は不安しか無かった俺なのに…



全力で応援してくれてる美優と、一緒に歩んで来た真司郎が傍に居る事で怖さは無くなっていた。





そんな俺だから…。


支えてくれてる美優に甘えてっぱなしで、お互いの気持ちにも絶対の自信があって…





だから…






またしても美優の異変に気が付く事が出来なかった…。








ユニットにオーディションにと忙しさにかまけて美優とはtalkでのやり取りしかしてなかった数週間。









オーディションの合格を知らせる為に美優の家に行った俺は、そこで初めて美優が入院していた事を知った…。






前回と同じ病院




急いで駆けつけると…




そこには、随分痩せて苦しそうに眠る美優の姿があった。。。






お母さんからかなり無理してた見たいっと話を聞いた。





俺の応援をしながら相変わらずバイトも続け、受験に備えて塾にも通いつつ、俺の所にも顔を出してた。




俺の所から帰ってから遅くまで勉強して…

受験に対する不安に負けない様にそれまで以上に追い込んで居たらしい…。







そんな所、いっさい見せなかった。。。




いっも笑顔で、俺の話ばっかりしてて。。。





季節の変わり目の風邪からだった。



対した事無いって強がった結果、肺炎にまで悪化してしまって…。




何時だったか交わした約束。


「疲れたら甘えて良いから。駄目だって落ち込まないで俺に言え。わかった?」


俺は、そう伝えていた…。




けど自分の事ばっかりで、忙しさにかまけて…




美優が受験勉強してた事すら忘れてた…。





結局、支えて貰ってるだけで、一番大切な人の事が見えてない。


繰り返される過ち。


真司郎にも言われてたのに。


「美優の期待に答えろや。そんで、不安にさせへんくらいに成れや!」




相変わらず情けねぇな…。





熱中すると、どれか1つの事しか考えられない。




こんなんで、本当に守れるのかよ。。。






まだ、熱い小さな手を握り締める事しか出来なかった…。

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設定タグ:西島隆弘 , Nissy , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時

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