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隆弘side
「マジで。ズルいわ。」
腕の中で「何が?」って涙声で呟く美優
「いや、なんでもないw」と苦笑い
改めて誕生日おめでとうって差し出したプレゼントに目を丸くして驚いた顔。
「うそ…。」
「何が?」
訳も分からずバッグをごそごそして取り出されたプレゼントの包み…。
同じ何ですけど…w
二人で包みをほどき現れた箱は同じで、ケースを開けて色違いの物に笑ってしまった。
「まさか同じだとは思わなかったよ。」
「ほんとにね。」
そう言うと泣き顔だった美優も笑顔に変わっていた。
「何でこれにしたの?」
「隆クン腕時計好きだって前に言ってたし、ダンスの時も邪魔に成らないかなって思って。」
そう、だから欲しかったやつなのよ。
それにレディースもあるし、後から同じの買うつもりだったんだよね。
もう一つは…、離れてても同じ時を刻みたい。
なんてね…
「やっぱり、考え方も似てきたな(笑)」
「そうかもw。隆クンありがとう。」
「いえいえ。こっちこそありがとう。」
「離れてても一緒の時間が刻まれて行くね。」
同じ事考える美優に嬉しさと愛しさで胸がいっぱいになった。
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時