検索窓
今日:16 hit、昨日:5 hit、合計:18,545 hit

11 ページ11

優side



プルルルル プルルルル

「もしもし。隆弘です。」


「声暗いけどどうかした?」


「喧嘩しちゃいました……」



これまでの事を力なく話す隆弘…


「そうか…何度も同じような事あれば不安になるよな。」


「はい。。」


「アイツは、自分の気持ち伝えるの下手くそで、余計な気を使うからな」


「何回も、迷惑何て思わないって言ってるのに、だから、イライラして。。。」


「難しいよな、人の気持ちって……

Aも悪気がある訳じゃないんだよ。

ただ、アイツも嫌われ無い様に必至なだけなんだよ。」


「何で…俺、嫌いに何てならないのに…」


「人の気持ちって絶対はないだろ?」


「あぁ…まぁ、そうですね」


「Aは、その事が痛い程分かってる。だからこそ壁を作って自分を守って来た」


「俺が、頼りないからですかね?」

「そうじゃないよ。俺も子供だったから、その頃の記憶は曖昧で、ただ俺は凄く可愛がって貰った事覚えてる。」


「どういう事ですか?」


「あれ、隆弘クン聞いてない?」


「えっ、何を?」


「マジか……俺やらかした(笑)まぁ、いいや!
Aには聞いた事秘密にして。隆弘クンなら信用できるから…」


「はい。絶対に言いません。」


「アイツの親離婚してるんだけど、親父さんずっと不倫してて、相手側にAと同じ年の男の子が居るんだ……

元々男の子が欲しかったらしくて、でも産まれたのはAで男じゃなかった。

親父さんとは、低学年まで一緒に住んでたんだけど、アイツ昔から体弱くて入退院繰り返しててさ、そのせいか、結構ワガママで泣き虫で甘えん坊だった。」


「今のAからは想像出来ない……」


「うん。で親父さんが出て行く時にAは泣いて…

お父さん大好きだったから…

でも、父親に言われた言葉は違った

女は嫌いだって……

で、その時に不倫相手の子供とAと比較されて……

望みもしなかったのに生まれた…
甘ったれでワガママで迷惑しか掛けない。
体が弱くて負担ばかり掛ける。
愛情を持った事は1度も無いって言ってさ、しがみつくAを振り払った。

Aは父親に捨てられたんだ。」

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.2/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:西島隆弘 , Nissy , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayu | 作成日時:2017年6月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。