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隆弘side
今日はお疲れ休み。
けど、折角の休みを真司郎と過ごすのはごめんだ。
朝早く叔母さんにお礼を言って寝てる真司郎を残し家を後にして、向かうは勿論美優の家！
朝早いとは言っても自由登校の俺達とは違って学校へ向かう子達もたくさんいる時間。
同じ車両に乗ってる女子が指さしながらﾋｿﾋｿ話をしてる。
最近たまに目にする光景に車両を移動しながら鞄に入れたｷｬｯﾌﾟを目深に被った。
少しは顔が知られてきた見たいで、それはそれで面倒臭い。
まだ、帽子被ると誰にも気付かれないからいいけどね。
通いなれた道を通りたどり着いた美優の家
ﾁｬｲﾑを鳴らしたけど出てくる気配は無い…。
叔母さんはもう、仕事に行ってる時間だし、まさか美優も居ないのかな？
いやいや、今日の休みは伝え有るし家に来るのも知ってる…。
電話を掛けるとむにゃむにゃ言いながら出た美優w
寝てたのかよ(笑)
すぐに降りてきて玄関を開けてくれた。
「ぉはょ。。。」
「おはよう美優。まだ寝てたのかよ！」
「んん…」
部屋にあがるとまだ、うとうとしてるw
「もう少し寝る？」
「ん。」
さっきから、゛ん゛しか言ってませんけど…。
それより顔ってか目が腫れぼったい気がするけど、寝てたからか？
ｺﾞｿｺﾞｿっと布団に潜り込む美優。
体調の悪い時以外こんな事無いんだけどな…
心配になって額に手をかざしても熱は無いみたい。
呼吸も落ち着いてるから体調は大丈夫そうだけど…。
「美優。一緒に寝る？」
「ん。」
そう言って壁の方に移動して布団を捲ってくれる。
何時もなら、恥ずかしそうに照れるのに眠気に勝てないからなのか？
それに、何時もなら朝でも元気一杯何だけど…
抱き寄せて顔を覗き込むとやっぱり目が腫れてる。。。
泣いたのかな？
顔に涙の後はないけど、暫く見てない泣き顔にキュッと胸が締め付けられて
泣くなら俺の前でだけにして欲しいなんて変な独占欲にかられる。
昨日の美優を思い出しても舞台の上から見た時は泣いてなかった。
電話の感じも興奮した様に感想言ってくれてて…
でも。。。確かに声は違かった。
あの時本当は泣いてたのか？
眠る美優の顔を見詰めながら、相変わらず弱い所を見せようとしない。
そんな愛しい人を俺が包み込めたらそう思いなが胸に抱き締める。
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作者名：ayu | 作成日時：2019年1月29日 22時
