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美優side
隆ｸﾝのせいで結局遅刻ｷﾞﾘｷﾞﾘの時間になった。
二人で急いで支度をして駅へ向かう
西「美優間に合う？」
「私は近いから間に合うけど、
隆ｸﾝｷﾞﾘｷﾞﾘでしょ？」
西「まぁ、いつもの事だから(笑)」
「もぅ。遅刻は駄目だよ。」
いつもの事なんて全然気にしないのは困った所
学校が反対方向にあるから、隆ｸﾝとは駅でお別れ。
西「学校でなんかあったらすぐ連絡しろよ。」
「うん。分かった。」
西「なんでもだぞ！」
「大丈夫だよ。心配しないで。」
西「心配ぐらいさせろよ。」
電車が来るまであれこれ色々言われる…。
隆ｸﾝって、心配性？
西「じゃあ、夜電話する。」
「うん。待ってるね。いってらっしゃい。」
電車に乗る直前にキスをして、発車ｷﾞﾘｷﾞﾘに乗り込む隆ｸﾝ…
笑顔で、手を降り発車する電車。
取り残された私、周りの視線が痛すぎるよ…。
学校に到着して下駄箱の前にくると、結愛と紗愛が待ち伏せていた。
結「おはよう。ちゃんと話せた？」
紗「おはよう。喧嘩しなかった？」
「おはよう。二人ともありがとう。」
教室に向かいながら、昨日のお礼と二人で話した事を報告したんだ…
けど、隆ｸﾝの迫力に負けてしまった部分もあった事は言えなかった。
教室の前につくと、青木君が廊下で待っていた
青「愛川、ちょっといいか？」
結「美優に何の用？」
青「ちょっと…。」
紗「もぅちょっかい出さないでよ。」
「二人とも大丈夫だから…。行ってくる。」
結/紗「ここで待ってるから。」
そんな二人に頷き青木君の後を追った。
校舎の門、ﾍﾞﾝﾁがﾌﾘｰｽﾍﾟｰｽで、私の方に向き直った青木君
青「愛川。今までごめん。」
「何が？青木君に謝られる事なんて
何もないよ。」
青「鈴木。悪口言ってたの俺も知ってた。」
「それは、私が悪かったんだから…」
青「話し合って別れたのに、ごめん。
手出してたのも、知らなかったじゃ
済まないけど、鈴木とも昨日話した
から、もう2度と手出しさせない。」
「昨日、隆弘君が二人に会ったって…」
青「ああ。すげぇ剣幕だったよ。
いい人に出逢ったんだな…、
正直悔しかった。
お前とやり直したかったから…
今でもお前が好きだから」
青木君の想いを聞いて何も言えなかった
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作者名：ayu | 作成日時：2018年9月25日 18時
