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隆弘side



手から離れる温もりと、体に掛かる温もり。

途端に引き戻された意識。


今にも泣きそうな顔で俺を見つめる瞳と、交わる視線。


俺の話しに、迷惑掛けたとか、誤る美優を抱き締めた。


俺の想いを伝えると、瞳から零れ落ちた雫

公園で、青木と鈴木に出くわし話した事と

二度と関わらない約束をさせた事も…


西「学校違う分何でも話そう。俺が受け止める
から、どんな小さい事も全部言って。」

「でも…。」

西「なに?言って。」

「私、そんなに大切に想って貰える様な
人じゃない。迷惑掛ける事ばっかりで、
負担になるから」

西「だから、言わなかったの?」



小さく頷く美優

この子は、どうしてこんなに自信が無いんだろう?



西「自分の事否定すんなよ。そりゃ
まだまだ、知らない事ばっかりだよ
けどさ…迷惑とか、負担とかって
俺が思う事だろ?

俺の想いも、気持ちもずっと
変わらない絶対に!だから、
俺に甘えて。俺だけに
でいいから、美優の全部俺が
受け止める。」

「絶対なんて言わないで…。
気持ちは、想いは…
ずっとじゃないから。」




淋しそうな、何とも言えない表情で見つめる美優。


その心の中にある何かは分からないけど…

この子の根本の部分なんだと思う。



西「半端な想いで付き合ってる
訳じゃない。
お前がどんだけ否定しても、
俺の想いは変わらない。
まぁ、これからでしょ?
お互いまだまだ、知らない事ばっかり、
先は長いんだから覚悟しろよ!」

「隆弘クン…」


何とか纏まった?

そんな風に思った頃美優のお腹の虫が騒ぎ出した。


西「お腹減ったね。何か食べようか?」

「うん。」


美優を部屋で待たせて台所に向かうと、部屋の明かりが消えていて、母さんからの置き手紙…

そういや、今日って両親旅行に行ってて居ないんだった…。


出前?っと思って時計を見るとすでに10時過ぎてる、この時間じゃ出前やってる所も少ないし


さて、どうしようか?



部屋に戻り美優にその事を伝えると、もう帰るから、気にしないでと言う美優…。

あ!

結愛達が家に連絡してる事を伝え忘れてた。

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作者名:ayu | 作成日時:2018年9月25日 18時

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