あなたと居た時間 (ページ32)

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真司郎side

隣の部屋で待機しとったけど、どんどんﾋｰﾄｱｯﾌﾟする西島

晃「不味くないか？」

心配しとると、頭を冷やしに行くと飛び出して行った

追い掛けようとする晃を止めて、後を追う。

玄関を飛び出し、周囲見渡せば、遥か彼方…。

どこ行くつもりなんや…。

仕方なく走って追い掛けとるんやけど、全く追いつけん…。

見失わない様にこっちも、必死で後を追う。

ほんま、勘弁してや…。

晃に追わせんくて良かったわ…

これ、追い掛けとったら、完璧に発作出るとこやったやん。。。

いい加減追い掛けて、ｽﾋﾟｰﾄﾞが落ちた所でにっしーを呼び止めたんや

俺の声に振り返ると足を止めて…。

真「お前…速すぎ…やねん。。。」

西「ごめ…。」

息があがって上手く喋れへん…。

暫く呼吸を整えてから、にっしーに話し掛けた

真「学校、違うんは仕方ない事やろ？せやのに責めるんは違くないか？」

西「分かってる。けどさ…。俺が守らなくて誰が守るんだよ。好きな女守れ無いで、そんなの彼氏じゃないだろ？」

真「せやけど、どないするつもりなん？」

西「呼び出すとか？学校に乗り込むとか？」

遠くを見ながら呟くにっしーの視線が不自然に止まる。。

西「鈴木だ…」

止めるのも聞かず走り出した、鈴木って…

さっきの話の奴やない？

西「美優の彼氏の西島だ。
お前人の女に何してんだよ！」

急いで後を追うと、既に胸ぐらを掴み拳を構えとる

真「にっしー、まてや…」

西「離せや！」

にっしーを羽交い締めにして無理矢理引き剥がした。

鈴「何だよ…。そもそもの原因はあの最低な女のした事だろうが…。」

その一言で、更に掴みかかろうとする西島を押さえる。

ほんまに、余計な事言わんで欲しいわ…。

押さえる俺と暴れるにっしー、

少し離れた集団から、現れた男がふたりの間に割って入ったんや

鈴「はぁ、喧嘩売られたのは俺だぞ。」

？「けど、美優の事だろ。だったら、俺が話す
から…。」

？「それでいいですか？」

真「その方がええんちゃうか？」

西「わかった…。」

掴んどる手を離し、距離を取る二人をその場で見送ったんや…。