あなたと居た時間 (ページ24)

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隆弘side

少し震え、俺の服の裾を握る美優ちゃんの

肩を抱き寄せた。

？「ぶってるだけの最低な奴だから、一応
警告してるだけ。な美優w。」

西「お前ふざけてんの？」

「隆ｸﾝ。ほんとに、気にしないで…。」

泣きそうな美優ちゃんが俺の手を確り握る
けど、震えてるその手、訳も分かんない奴の
言ってる言葉に苛立ちが募る

？「鈴木もぅ。よせよ、行くぞ…。」

騒がしい集団から、俺らの方に近付いて来た
一人の男がそう言って、その男を引っ張って
行く、けど鋭い眼差しで睨まれた…。

西「美優ちゃん。もぅ。大丈夫。取り合えず
戻ろう。」

そう告げた時にはﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙をこぼしてて、
けど、何も分からない俺は、どうしていいのかも分からなかった。。。

ｼｰﾄに戻り座って、美優ちゃんと向かいあう。

西「今の奴ら知り合いだよね？」

「ご、ごめんなさい。。。」

西「謝んなくていいから、ちゃんと話して。」

しくしくなき続けて、帰って来ない返事と、

元彼って何？たしかちゃんと付き合うの初めてって言ってなかったか？

苛立つ感情を抑えるのに必至だった。。。

どれくらい泣いてたのか…。

ただ黙って海を眺めてた、この真っ黒い感情を
洗い流してくれたら良いのにって…

「隆弘ｸﾝ。話し聞いてくれますか？」

西「何？」

苛立ちから、つい出ちゃった言葉に歪む表情

西「ごめん。俺も余裕無いから、言い方きつく
なって…。ちゃんと聞くから…。」

「さっきの人、知り合いで、元彼の友達って
言うのも間違いじゃなくて…。」

高校に入学してすぐの頃告白されて、何度も
断った。

諦めてくれなくて、つき合ってから好きになってくれればいいと言われ、周りにもつき合ってみないと分からないっと、強引に付き合う事になった。

校内とか、帰りとか、一緒に過ごしたけど、元彼が伝えてくれる程の気持ちを返せない事に悩み、何度も話して来た。

けど、元彼の想いは強くて、゛好きだ゛が゛愛してる゛に変わり卒業したら結婚したいと迫られる様になり、恐くなった。

何度も何度も繰り返し別れて欲しい事を伝えて
別れたのが６月の始め。。。あの雨の日…

元彼の友達に酷い事を言われたらしく、それから、ああやって嫌みを言われたりする様になったと。