検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:27,315 hit

25 ページ23

隆弘side


目的地の海見える公園。


座れるスペースのある芝生エリアは、公園の奥で、
入口には、少しの遊具と小さな噴水がある。


西「ここで良かった?」

「うん。海好きだし、皆とよく来るんだ。」

西「そうなんだ。俺もよく来るよ。」

「そうなんだ。じゃぁ、何処かで
会ってたかも知れないね。」


そう言った美優ちゃんの瞳はキラキラ輝いてて、
潮の香りを吸い込む姿に本当に海が好きなんだなって…。


「波見てるとね、嫌な事とか洗い流して
くれる。そんな、気がするんだ…。」

西「嫌な事?」

「ん。例えばだよ?」


そう微笑む横顔は、儚げで、あの日駅で見た
美優ちゃんを思い出した。

芝生エリアに着くと早速シートを引いて、カバンを角に置いた。

シートの上に体育座りをして、スカートを抱える姿に堪らず膝掛けをかけた。


「ごめんなさい。このためだったんだね。」

西「誰にも見せたくねぇじゃん(笑)」

「ありがとう。。。」


゛抱き締めてもいい?゛って了解を取ってから後ろに回り込み腕の中に収めた。


「隆弘クンは、暑くない?」

西「俺は平気。美優ちゃんは?」

「ふふ。大丈夫。」


そこからは、沢山話をした。

お互いの友達の事、家族の事、好きな食べ物、
苦手な科目。

けど、あの日の涙の意味は聞けなかった。。。

暫くすると奥の噴水から、音楽が流れて居るのが聞こえた。


西「美優ちゃん噴水から音楽聞こえるけど、
行ってみない?」

「うん。行きたい。」


満面の笑みを浮かべる美優ちゃんと、カバンだけを持ち手を繋ぎ噴水に向かった。

この公園の目玉、時間によって噴水と音楽のコラボが見れる、夜になるとそれにイルミネーションが
プラスされるんだ。



二人でその光景を見ていると、騒がしい集団が
こちらに向かって歩いてくる。


美優ちゃんと、同じ学校の制服。


そのぐらいにしか思ってなかったら、その中の
一人がこっちに向かって歩いてくる。


?「美優じゃね?」

「………。」

西「美優ちゃん知り合い?」

?「あんた美優の彼氏?」

西「そうだけど、何?」

?「俺、そいつの元彼の友達。そいつさぁ、
思わせ振りだから、騙されない様に
気を付けな!」

西「何でそんな事言われなきゃいけねぇの?」

「隆クン気にしないで…。ごめんなさい。。」

26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
設定タグ:西島隆弘 , Nissy , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayu | 作成日時:2018年9月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。