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隆弘side
まだ、夢の中に居るみたいにふわふわした感覚
１日の終わりをこんなに待ち遠しく思ったのって初めてかも知れない…。
電話帳を開き最初に出てくる名前
何となく緊張して、押せない…。
勇気を振り絞って掛けて見る。
耳の奥に届く呼び出しの音に胸が高鳴る
ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ
「もしもし。」
西「もしもし隆弘です。」
「こんばんは。」
どこかぎこちない会話だけど、嬉しくて、
西「今日は、何してたの？」
「えっと、結愛と紗愛と他にもね、
桜と友華、愛美って友達とね、ﾗﾝﾁして
買い物に行ったんだ。」
西「仲良い子？」
「うん。一番仲良しかな？皆とお揃いの
ﾎﾟｰﾁ買ったりしたんだ。」
西「お揃いか…いいなぁ。」
「隆弘ｸﾝもお揃いとか持つの？」
西「男同士では持たないけど、美優ちゃんと
なら、持ちたい。」
「ふふ。今度見に行こうね。」
西「うん。ってかさ、また隆弘になってるよ！
敬語は抜けて来たけどね。」
「ごめんなさい。。。」
ｼｭﾝとした声で謝られると、泣きそうになってるのかって不安になる。
そんなに強く言ったつもりは無いけど…。
慌てて謝り返したり。
まだまだ、ぎこちなさは消えないけど、少しずつ、俺達のﾍﾟｰｽで歩んでいけたらな…。
明日の待ち合わせの確認をして、いざ電話を切ろうとすると、これがなかなか言い出せなくて
何度゛また明日゛゛楽しみにしてる゛って言ったかな？
ようやく、お互いが言い出し切れた通話。
耳に残る君の声を思い出してはにやけ…
昨日の姿を思い出してはにやけ…
明日が楽しみ過ぎて、中々寝付けないでいる。
初めての彼女って訳じゃないのに、
自分が好きになった人と想いが通じるって、こんなにも違うんだな。
なんて、改めて実感したりして…。
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作者名：ayu | 作成日時：2018年9月25日 18時
