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美優side



何となく感じる視線。


けど、その方向を見る事が出来なくて、暫く花火を眺めてた。


それでも気になって隆弘クンの方を向くと難しい顔をして何か考えてる見たい…。

もしかして、また余計な事した?

そう思ったら、黙っていられなくて思わず声を掛けてしまった…。




「あ、あの、隆弘クンどうかしました?」

西「えっ?な、何で?」

「あ、いえ…。あの、難しい顔してたので
私なにかしちゃったかなって思って…。」



しちゃったかな?じゃ無くて、いっぱいしてるのに…。




西「……いや、あの、その…。。。」

「やっぱり何かしちゃったんですね。
ごめんなさい。気を付けてるつもり
なんですけど…」

西「違う。美優ちゃんは、なんもしてない。
ただ、俺が…」

「隆弘クンが?」

西「………美優ちゃん……好きで。」

「…………」



?今なんて…。

聞き間違いだよね?

だって、私、迷惑掛ける事しかしてなくて、

怒らせる事ばっかりで…




西「美優ちゃん、聞いてる?」

「えっ。あ、はい。えっと、あの、その」

西「大丈夫?1回落ち着こう。」

「あ、え、あ、はい…。」



えっと、何が起こってるの?

…………


西「もう1回言うから、ちゃんと聞いてて」

「……あ、はい。」

西「美優ちゃん好きです。」


聞き間違いじゃない………?

嘘。

………


「わ、私も隆弘クンが好きです。」


咄嗟に自分の口から出た言葉が信じられない

くらいにすんなり出た言葉。

恥ずかしくて、顔から火が出そうなぐらい

熱の集まる頬とドキドキする鼓動




西「えっ。なに?聞こえなかった…。」

「?」



花火の音にかき消されて届かなかった言葉。

もう1度っと言われるけど、咄嗟に出た言葉を

もう1度なんて…






深呼吸して、もう1度勇気を振り絞った…。

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作者名:ayu | 作成日時:2018年9月25日 18時

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