亡くなった彼が幽霊になって戻ってきた。

●Episode 7 ページ9

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『そっかぁ、イザナがいる限り私は死なないのか...』






小さく私がそう呟くと、まだ言ってんのかよとイザナに軽く睨まれた。





酷い。さっきまであんなに嬉しい言葉言ってくれたのに。




私にとっては大切なことなんです〜、と負けじと反抗したらさすがにちょっと怒ったのか






「あのなぁ、お前は俺をなんだと思ってる？」






と、面と向かって言われた。






『何って、イザナだけど。』






「馬鹿か。俺はな、






“不死身のイザナ”なんだよ。」






そうイザナから言われてから何か、前に一回そういう話を聞いたことを思い出した。






『確かに、前そんな事言ってたね。』






不死身だなんて、なんとかっこいい通称だ。






「そう。だからつまりな。Aが死ぬ時は、俺が死ぬ時だ。」







私が死ぬ時は、イザナが死ぬ時。





その言葉がどうしても私の頭から離れなかった。







『じゃあ、イザナが死ぬ時は私が死ぬ時？』







素朴な疑問をイザナに伝えたら、さっきまでの優しい顔はどこへやら。




みるみるうちに表情が曇り、







「だから俺は死なねぇ！！」






再び、家の中にイザナの怒鳴り声が響いたのだった。

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