初出勤 ページ5
先輩は優しそうな人だった。
「何でも聞いてくれていいから。」
「ありがとうございます！」
「俺さ、お前が初めての後輩なんだよね。」
「そうなんですか！？」
「そうそう、可愛い後輩で良かった。」
今日は基本バックヤードにいて、
先輩の様子を見学。明日から実践。
先輩と話しながら着いたのはロッカールーム。
そうか、着替え必要だもんね。
どうしよう。
「お前のロッカーはここ。」
「次は控え室。」
どんどんと説明されていくが
着替えのことで頭がいっぱいだ。
「あ、オーナー。どうされましたか？」
「彼をみんなに紹介しとこうかと思ってね」
オーナーさんは扉を開け、手を叩いた。
「全員揃ってる？」
室内でくつろいでいたであろう人たちが
全員こちらを向いた。
「うん。いるみたいだね。では紹介するよ。
今日から働くことになった子だ。よろしく頼むよ」
「えっと、よろしくお願いします！」
「よろしく〜。名前、なんていうの？」
あ、この前の赤髪さん。
……名前か。
「レ、レイです。」
【BAR RAISE】
元職場の名前がとっさに出てきた。
レイズなんて言わなくて良かった。
「レイくんか、かっこええな。」
「俺は坂田よろしくな！」
「僕はセンラです。よろしく。」
「よろしくお願いします！！」
他にも多くの人に話しかけられて
こんなに人の名前覚えられるかな。
ひとまず、落ち着いたところでオーナーさんに
どこで着替えればいいか聞いたところ、
早めに出勤してルームで着替えればいいとのこと。
問題は帰りだよなあ。
最後まで残る？残業代でないけど。
幸いここから家は遠くない。
歩いてでも帰れるほどだ。
まあ、背に腹はかえられない。仕方ないか。
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藍逢(プロフ) - ありがとうございます。嬉しいです〜！亀更新ですがこれからも頑張ります！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a1d75dc9c3 (このIDを非表示/違反報告)
イアナ(プロフ) - すごく面白いです！！ (2019年12月3日 12時) (レス) id: c58602d2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lantana x他1人 | 作成日時：2019年7月1日 23時
