カマ。 ページ12
「え、なんの証拠もないんですか？」
「そうそう。俺の感は当たるから。」
飄々と言ってのける彼は
相当な変わり者だと思う。
初対面の相手を証拠もなしに疑って、
間違っていたらどうするつもりだったのだ？
「それで、女が此処に何の用？男目当てだったら
俺が相手してやるから。さっさと辞めな。」
そうじゃない。
男目当て、なんかじゃない。
辞めていいなら辞めたいよ。
本当に、いつまで働けばチャラなの？
「違い、ます。此処がいいんです。」
「だからなんでって？」
志麻さんに今までのことを話した。
「同情、は出来ひんな。」
やっぱり辞めないといけないのか。
「この仕事続けるんならバレないようにしな」
「客にも、ホストにも」
あれ、意外と優しい？
バレないようにってことは
言わないでくれるってことだよね？
「はいっ！ありがとうございます！」
「なんでお礼すんだよ？変なやつ」
「ところで俺の彼女候補、どう？女の子だったし」
「お断りします。」
「はあ。つれないな。」
前言撤回。
最低な男、でした。
「君、かわいいからアリなんだけど。」
「本当の名前は？レイじゃないよな？」
「そんくらいは別に教えてくれてもええやんか？」
本当、しつこい。
………なんてね。ちょっと可愛いかも。
「A。です。」
小さな声で呟いてみた。聞こえないよね？
「え、今？も、もう一回！」
「えー。聞いてなかったんですか？残念。」
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藍逢(プロフ) - ありがとうございます。嬉しいです〜！亀更新ですがこれからも頑張ります！ (2019年12月20日 23時) (
レス) id: a1d75dc9c3 (このIDを非表示/違反報告)
イアナ(プロフ) - すごく面白いです！！ (2019年12月3日 12時) (レス) id: c58602d2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lantana x他1人 | 作成日時：2019年7月1日 23時
