CODE.22_日常に微睡む ページ24
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「弾バカくんオレの炭酸は？」
「るせー槍バカ。ほらよ」
「お、サンキュー」
「いずみん先輩ありがとー」
ほいほいとテーブルの上に並べられていく飲み物を眺めながらAは出水の隣へ腰掛ける。
先程のナチュラルな合図から隣に座るまでの流れを、米屋はあえて黙って眺めていた。
「んでー、これは明智のな」
『え、何で私のもあるんですか』
「おれのサイドエフェクトが買えって言ってた」
自身の前に置かれたコーヒー牛乳のパックにAは目を丸くする。得意げな顔で迅のセリフを口にする出水に彼女はそう言うことかと口を開いた。
『出水先輩、迅さんに会ったでしょ。私がここに居るの視たこと聞いたんじゃないの？』
「ばればれかよ」
『やっぱり』
ふふんと今度はAが得意げな顔を返すと出水は可愛げねえなとそのでこを小突いた。
「やってんなぁ」
「なにが？」
「槍バカおまえ余計なこと言うなよ」
「まだ何も言ってねーよ」
米屋がぽろりとこぼした言葉に緑川が聞き返すがすぐに出水がそれを制する。
Aはどうせまたろくでもない話なんだろうと気にもとめず、出水に渡されたコーヒー牛乳を啜った。
実のところ出水はAのことを気にかけている。
それはもちろん射手のあれこれを面倒を見た師としてもそうであるが、異性として__所謂恋心もそこには備わっているのである。
米屋もAのことは可愛い後輩__隊員としてはAのほうが先輩ではあるが__として面倒を見ているが、出水のそれとはベクトルが違っている。
そのため良き友人である出水と可愛い後輩であるAが仲良くしてるのはそれなりに嬉しく、正直に言えば面白いのだ。
とはいえ何かと色んな人に世話を焼かれている彼女である。本人たちにその意識があるにしろないにしろ、意外にも敵は多いことを米屋は知っていた。
特別な感情がなくとも、Aは人を惹きつけるタイプだ。今でこそ親しみやすく、実力もあるとなれば慕う人間は多いのだった。
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26(ふむ)(プロフ) - 佐藤花子さん» こんにちは、初めまして。コメントありがとうございます。丁寧な感想とても嬉しく思います。これからもしばらくはちまちまとした更新になるかと思いますがどうぞ宜しくお願い致します。 (2021年8月18日 17時) (
レス) id: 5b80796d59 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤花子(プロフ) - この作品で初めて貴方を知りました。単刀直入に言いますがとても素晴らしい作品です。言葉選びと丁寧な文章が一つ一つの言葉の魅力を引き出していて素敵です。これからも更新期待しております。ご自身のペースで更新していただければ幸いです。長文失礼しました (2021年8月17日 20時) (レス) id: 2f5d72a0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：26(ふむ) | 作成日時：2021年5月21日 19時
