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『えっ？基地に穴開けて佐鳥が土下座？どういうことですかそれ』
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先日の入隊日に狙撃手組の訓練場で起きたらしい大事件を聞いて明智Aはその情報量の多さに思わず間の抜けた声を出した。
それに対して面白そうに口元を緩めるのはボーダー最初の狙撃手・東春秋である。
「玉狛に入った新人の子は知ってるだろ。穴開けたのはその子だよ。アイビスでズドンと」
あれは中々見れるもんじゃないぞ、と笑いながら言う東にでしょうねえと相槌を打つ。
基地にでかい穴が空いたのは実際に見たから知っていた。しかしそれがまさか千佳によるものだとは思わなかったAは、あの日防衛任務でなければと奥歯を噛んだ。
『私東さんとか嵐山さんたちに挨拶した後すぐ防衛任務だったんですよね…なんか後から聞いたら三雲くんも風間さんと戦ったって言うし…』
「ああ、そっちもそっちで凄かったみたいだな。流石迅の後輩だと思ったよ」
ここ数日ボーダー本部はその話題で持ちきりであった。今も合同訓練場へ向かう途中であるがすれ違う隊員が何人も遊真や修、千佳の派手な噂を口にしている。
『三雲くんに関してはちと噂が一人歩きしてるみたいだけど…』
A級3位部隊の隊長風間蒼也と引き分けた初心者B級隊員のメガネ。そんな声を耳にして烏丸に聞いた話と照らし合わせたAは噂とは怖いものだなと思った。
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『あ、噂の土下座の佐鳥』
「うわ〜っ明智なんでそれ知ってんの…！てか第一声がそれ嫌すぎるんだけど！？」
訓練場につけば佐鳥と半崎、古寺の3人が揃っていた。Aの散々な言いようにやんやと騒ぐ佐鳥であったが、後ろに続いて入ってきた笑顔の東と目が合うなり「東さん〜…」と情けない声をだした。
『きぬたさんのチョップで済んでよかったね』
「いやそれはそうなんだけど」
「嵐山隊は大変そうだなぁ…」
古寺の率直な感想を漏らせば隣にいた半崎もオレだったら絶対無理だわといつもの調子で呟く。
Aはそもそも広報担当として表に出せる人がかなり限られてるのでは、と思ったがそれは黙っておいた。
『半崎もそうだけど哲さんが広報やってるの想像できない』
「荒船隊が広報担当…いやある意味見てみたいかもしれない…」
『街であったら怖いやつ』
「うわー荒船さんに言っとこ」
『それ死んじゃうよ、私が』
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26(ふむ)(プロフ) - 佐藤花子さん» こんにちは、初めまして。コメントありがとうございます。丁寧な感想とても嬉しく思います。これからもしばらくはちまちまとした更新になるかと思いますがどうぞ宜しくお願い致します。 (2021年8月18日 17時) (
レス) id: 5b80796d59 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤花子(プロフ) - この作品で初めて貴方を知りました。単刀直入に言いますがとても素晴らしい作品です。言葉選びと丁寧な文章が一つ一つの言葉の魅力を引き出していて素敵です。これからも更新期待しております。ご自身のペースで更新していただければ幸いです。長文失礼しました (2021年8月17日 20時) (レス) id: 2f5d72a0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：26(ふむ) | 作成日時：2021年5月21日 19時
