BELIEVE【ワンピース フィルムゴールド】

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ここ、VIPゾーンでは丁半が行われていた


男「半！」

『私は丁』



ガタイのいい、というかゴツすぎる男が大きなサイコロを持ち上げ筒のようなものの中に放り投げた
なんて馬鹿力なのだろう
鉄の筒のようなものをカチ割るためか男は急にジャンプをし斧を振り回してる。おそらくあれで割るのだろうと見ていたが、まさかの頭でカチ割った



？「ぎんもぢぃいいいい♡」

『...........。』



結果は、"丁"だ



『やったーっ♡』


バカラ「さすがですわ」



ほんとに今日はラッキーday☆
というか元々運は強いほうなのだけれども



？「なんと、強運の持ち主！！」


バカラ「これはこれは、テゾーロ様」


『て、テゾーロ...』


黄金のスーツに身を包んだ、大きな男は階段を
降り、少しずつ私に近づいてくる
なんだろう、この威圧感。凄くこの場から逃げ出したくなる



テゾーロ「お嬢さん、私と一勝負いかがかな？」


『テゾーロ様のお誘いとあらば喜んでお受けし
ますわ』



声が震えそうなのを抑え、大人のように振る舞い無理にでも平然をきそう。ここで引いたら負けだ



テゾーロ「さぁどうぞお嬢さん」



急に後にいたバカラさんが手袋を外し私に近づいてきた。
肩に手を置かれそうになった瞬間、パッと手首を掴んだまま


『半で』



結局は




半だ。



『当たった...』


さっきまで掴んでいたバカラさんから手を離し、当たった、という事に安心し体の力が抜けていく
安心しすぎて体が地面に倒れそうになるのを我慢し
私は立ち上がった


『それでは、私はそろそろ失礼します。お金はここへ送ってください』



テゾーロ「おや、もう帰るのか」


『ええ、それでは』



テゾーロに場所を書いた紙を渡して
VIPゾーンの階段を上り左へと曲がる




テゾーロ「バカラ」


バカラ「ええ。分かっております」



私は後から、二人に見られていることに
気づくことは無かった


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