BELIEVE【ワンピースフィルムゴールド】 (ページ13)

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"お前は私の所有物だ"

残酷な言葉なのに、胸に引っかかる
大切にされているのか、ただ遊ばれているのか
まぁ、前者はありえないだろう。ただ、あの表情を見た時 "最低な人" では無いかもしれないと思った。そんなことを考えながらたどり着いた場所は
《 WILDCOW 》と書いてあるステーキ屋

『ここで待ってて』

護衛として着いてきたテゾーロの部下にそれだけ告げて私は店のドアを開いた

カランカラン

「いらっしゃいませー」

懐かしい、聞き慣れた定員の声。

ダブルダウン「A.....？Aなのか！？」

『お久しぶりです、おじさん.....っ』

『ごめんなさい』そう言いながら、私はおじさんの胸に飛び込んだ
おじさんの声を聞くだけで今までの恐怖も残酷な出来事も忘れて安心する

ダブルダウン「どこに行っていたんだ。カリーナからもうAは帰ってこないかもしれないと聞いて心配したんだぞ」

『本当にごめんなさい。』

ダブルダウン「いや、もういい。顔がやつれている。少し休みなさい」

その言葉を聞いた瞬間、私はすぐにおじさんから離れて首を横に振った

『それは出来ないの』

久しぶりにおじさんのところに帰ってこれた嬉しさで本題を忘れていた
伝えなければならない。これからの事を

『わ、私.......』

声どころか体まで震えて声が出ない
先程考えていた、"最低な人" では無い、なんて有り得ない。だってあの人は私の今までの幸せな生活を奪ったのだから。
借金を返す為に働き続けていても、おじさんと出会う前の生活なんて比べ物にならないくらい今の生活は幸せだった

ダブルダウン「A...？どうしたんだ」

『私、私ね、テゾーロの元にいることになったの』

この言葉を聞いたおじさんは目を見開き、私の肩を思いっきり掴んだ

ダブルダウン「何を言っているんだっ！！」

『言葉通りよ』

リッカ「おい！お前何言ってんだよ！」

『リッカ...』

話を聞いていたのかリッカは怖い顔をしながら私に歩み寄りドレスの裾を掴む
怖い顔をしながらも目に涙を貯めていたリッカの手は微かに震えていた

『今日はそれを伝えるためにここへ来たの』

テンポ「お姉ちゃん...ほんとに行っちゃうの...？」

『ええ、ほんとよ』

今にも泣きそうなテンポの頭に手を乗せて私は
ニッコリ微笑んだ

『それじゃあ、行くね』

そう言って私は店のドアに手をかけた

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