Short story （AAA）

盗撮をしてみた（與真司郎） ページ18

Shinjiro side


朝起きたら、彼女のAが朝ごはんを作ってたから、盗撮してみようって思って、キッチンの入口の影に隠れてAを見つめる。

｢やばい、今やったら絶対ばれる」
｢どうやろ、今やったら行けるかな｣

っていう心の声を軽く漏らしながら
影を潜めて、スマホだけAにむける。

Aは案外気づかなくて、
ちらっと覗いてズームしてみても気づかないから、
いつの間にか目のドアップレベルに到達して。

そのまま動画を止めて、


真司郎｢A、おはようさん｣

A｢おはよう！｣

真司郎｢朝ごはん何作ってるん？｣


そう言いながら後ろから抱きつくのがお決まり。
いつも何も触れずにそのままAは作業を続けるけど。笑


A｢今日は、ちょっとオシャレにしてみたくて
パンケーキ焼いてみてる！｣

真司郎｢珍しやん！楽しみ〜｣


って言って一旦退散。

そしてトイレを行くふりをして一旦退散。
動画上手く取れてるかな？とか思いながら確認して、編集して、Aの携帯へ送信。

だけど、A全然気づかなくて、
全然動画にも気づいてくれない。


A｢パンケーキ出来たよ！食べよ！」

真司郎｢おん！｣


席に着いたら、いただきますをする前にパンケーキの写真を撮ってみる。


A｢めっちゃ撮るじゃん！笑｣


って笑ってるAの顔も同時にパシャリ。


A｢私も写真とろ〜｣


って言って、パンケーキの写真をとりはじめたと思ったら、


A｢真司郎がパンケーキに紛れて私の写真撮ってるの気づいてるんだからね笑｣


って言いながら俺の写真を撮ってくるから。


真司郎｢LINE見てみ？笑｣

A｢えー。｣


えー。って文句(?)を言いながらLINEを開くA。


A｢盗撮とか聞いてないんだけど！｣

真司郎｢盗撮します！って言ったらそれはもう盗撮ちゃうやん｣

A｢確かに｣


それと同時に俺のスマホがピコンって鳴る。

そこに映ってたのは、
明らかにこれミスショットやん！って感じの
さっき撮った俺の写真。


A｢この真司郎、変顔感否めないよね｣

真司郎｢撮るんやったらカッコイイ俺撮って？｣

A｢真司郎はいつもかっこいいから大丈夫でしょ｣

真司郎｢ありがとさん｣


パンケーキより甘い俺達です

日高くんっていろんな呼び方があるよね（日高光啓）→←その道の先に（末吉秀太）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す