600万の酔いどれ (ページ9)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:1,326 hit

気まぐれな救世主は保証人を知らぬ　7 ページ9

まだ千鳥足なんだけど。さっさと自力で歩いてくれよ。この人明日ヤバイだろ。支える側からしてそれほどそんなに重くないくせに全体重任せてくるせいで物理的に足取りが重い。

「こんな時間まで仕事だったんかぁ？」
「まぁ、はい。」
「やーば。」
「やばいでしょう。」
「そりゃやばい。なんでぇ？」
「仕事なんです。当たり前でしょ。」
「ほ〜ん。」
「貴方こそ仕事は？」
「youtuberだよ？」

…！？
だよ？ってなんじゃ！？

「俺らゆーめーじんだからさぁ。」
「ゆーめーじん…」
「見たことない？」
「ないねぇ。」
「ん〜…」

思わずタメ語が出てしまう。こんなにも話しやすい人いないんじゃないかレベルで。しかも、なんかどっかで会ったような気がする。絶対ないけど。

「なぁんでこんな仕事してんのぉ？」
「…まぁ、ちょっと借金がね。」
「しゃっきん！？あのしゃっきん！？」
「そう。」
「うわぁ〜〜〜！！！」
「ちょっと大声出さないでくださいよ！うっさ！」

耳元で馬鹿みたいに大声出されちゃ溜まったもんじゃないよ。近所迷惑。勘弁しろ酔いどれ。

「いくら？？ねぇねぇいくら？？？？」
「ちょっとうるさいですって。」
「教えてちょお！！」
「だぁもううるさいってば！」
「うるさいってばよ！うはは！」
「本当にただの酔っ払いすぎる…！！」

思わず声に出てしまった。なんだこれ。