まっすぐのススメ

ドタバタ ページ21

とある夏の日


営業部の風磨くん、健人くん


そして俺が尊敬してやまない経理部のAさんは、とってもバタバタしています。


なんでこの3人だけがこんなにバタバタしてるかと言うと



緑「今日は高校の同窓会だからです！」


「一番大事なところとらないでよ」


緑「えへっ」



…変な邪魔は入りましたけど、そうです。


今日はこの後同窓会らしいので、少し早めに帰るという御三方



緑「邪魔って…
ひどいなぁ。もう」


「うるさいなぁ
もう自分のところ戻って仕事してよ。」


緑「えー？
たまにはいいじゃん♪」



無視を決め込もう



また話を戻しますけど、そんなこんなで今日はお昼ご飯も食べずにぶっ通しの3人です。


高校の時の人たちなんてもう連絡も取り合ってないなぁ


俺は風磨くん達みたいに陽な人ではなかったから、連絡先すらも知らないけど


みんなは普通に持ってたりするのかな



「聡は？」


緑「んえ？なにが？」


「連絡してる？
てか、連絡先とか持ってんの？」


緑「あー、高校の時の人たち？
スマホ変えてから全部消えた！
だから今はインスタ持ってるくらいかなぁ」


「ふーん」



…インスタすらも持ってない俺はどうなるんだろうか


確かに聡くん達はフォロワーもフォローも200前後に比べて俺は2桁


べ、別にそれが悪いってわけじゃないし


そんなにいたって見る人はごく一部なんだし



『佐藤くんさっきからなにブツブツ言ってるの？
何かわからないことあった？』


「え！？あ、なんでもないです！
大丈夫なのでお仕事進めてください」


『そう？
私たちもう行かなきゃだけど、何かあったらすぐ連絡してね。
松島君も、あんまりサボってると2人に怒られるよ笑』


緑「バレないように息潜めます！笑」


紫「松島ぁ！
この資料漢字ちげーぞ！」


青「ちょっと聡ちゃーん！？
これもスペル違う！」


緑「わーわわ！ごめんなさあーい！」



ったく、何してんだか…


こんなとこで話してるからそうなるんだよ



『佐藤くん』


「はい？」


『ここ、数字違うよ』



…僕も人のこと言えなかったなぁ

✴︎→←✴︎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す