ソンザイカチ

episode 10 ページ12

伊side


山田たちが入った部屋を見て言葉を失った



でも、次の瞬間高木が聞いた事のない



低い声でターゲットに言葉をかけた




伊「、、おい 高木、、！」




嫌な予感がする




俺の焦ったような声にみんなが



パソコンの周りに集まってくる





“子供なんていらなかった”



“たまたまできてしまった”



“すべてこいつのせい”





ターゲットが俺を捨てていった両親と重なって見える




「あなたは両親に捨てられたのよ」




「お前、親に捨てられたんだ



かわいそー 笑」




思い出したくない




俺の記憶から





伊「消えろ………」






知「伊野ちゃん？大丈夫？」




伊「、、っえっ？ あ、うん大丈夫」




あんな記憶もパソコンみたいに



削除できたらいいのに

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