ウタヘタアイドル【SVT】

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SC「お？なんかあった？」



今までリビングにいなかったスンチョリヒョンの声



部屋の雰囲気の変化に気がついたのか、心配そうに声をかけてくれた



SG「ゆりが携帯電話持ってないらしくて、」



SC「え！？持ってないの！？

　 ご両親との連絡は？今までどうしてた？」



ありがとう！ヒョン！！

僕もそれが聞きたかったの！！！！






『…連絡？してないです』





SC「え、韓国来てから一回も？」




『はい、というかお母さんの電話番号知らないです』





なんてことなさそうに


むしろそれが当たり前かのように話すゆり




初めて知った事実


ゆりとお母さんの関係は良くないのかもしれない



それならなんとなくわかるかもしれない


何度もゆりが気にしていた
「気づいてもらえない」という言葉の意味が




お母さんは知らないんだ


というかもしかしたら興味がないのかもしれない




そんなお母さんに、


ご両親に



気づいて欲しかったのかも




本名で活動したがったのだって同じ理由？





気付かなかった



家族の話になっても普通の反応だったから







でも気づいてしまったら今の様子は寂しそうで





精一杯泣くのを我慢しているようにしか見えなかった












SC「明日一緒に買いに行こうか」



『チャナも一緒に』



SC「うん。チャナと3人でゆりに似合うの買いに行こうな」



『うん！』










うりまんね、君にはこれから先もずっと笑っていてほしいんだ

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