聞こえたものは仕方ない�� ページ14
No.1ヒーロー、オールマイトに個性を継承させてもらえることになったのが、つい昨日のこと。
まだにわかには信じられないけど、ほっぺをつねったら痛かったので多分現実だ。
彼の跡を継ぐためには、まず身体を作らないといけない。訓練の為にも帰り道を急ぐ。
急ごうとした、その時。
「！？」
空から微かに鳴り響いた爆発音。
空から、というか…屋上？
「ま、まさか…いや、絶対かっちゃんだ…」
関わりたくない。早く帰ろう、そう思うのに、足は勝手に屋上へと向かっていた。
誰かがかっちゃんに絡まれていたらどうしよう。誰かが、そう、たとえば、彼女。
「ふざけてんのか……オイ？…どういうことだ、起きて説明しろやクソカス！！！！！！」
この声、やっぱりかっちゃんだ、と思うと同時に、なにか異変を感じる。
なんかかっちゃん、焦ってる？
「勝手に死んどんなよ！！なァ！！！聞いてんのか！？！？」
死………？
え、今、なんて？
こっそりと、扉の隙間から覗いてみる。
そこには、月ちゃんの胸倉を掴んで叫び散らすかっちゃんと、
虚ろな目で脱力し、かっちゃんにどんなに揺さぶられてもぴくりとも動かない、月ちゃんがいた。
それこそ死んだように。
死体のように。
「………？」
思考が停止する。
死んだ？どうして？まさかかっちゃんが？いや彼はそんなことはしない、月ちゃんにも爆破されたような外傷はない、じゃあなんで？どうして、月ちゃんが、
「やれやれ。君の前に出てくるつもりはなかったんだけどなあ」
突然、第三者の声がした。さっきまでかっちゃんと月ちゃんの二人しかいなかったのに。
まさか敵？透明になって隠れてたとか？
声のした方に視線を動かせば、小さくて白い、猫のような、兎のような生き物がいた。
「誰、だ、テメェ、テメェがやったんか、これ」
「責任転嫁はやめて欲しいなあ。Aなら、今さっき君が投げ捨てたじゃないか、爆豪勝己」
「何イミわかんねーこと言っ…………、ア…？」
かっちゃんは一度外を見てから、その動物(？)に向き直った。
「ッまさか、あの指輪が…コイツの命だったとか、言わねェ、よなぁ、？」
「命、というか魂かな。そして重要なのは、指輪でなく付属していた『宝石』の方だよ。露月Aは僕と契約して魔法少女になった、その時、彼女の魂を僕がそう変えた──────それが僕、キュウべえの仕事だからね」
そう言って、動物…キュウべえは、至って無表情のまま、説明し始めた。
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えす(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…！！！更新待ってます！！！！！ (2022年6月14日 15時) (
レス) @page22 id: b60a07d35d (このIDを非表示/違反報告)
maria - 面白いです (2022年4月13日 0時) (レス) @page22 id: 2d8c9edfbf (このIDを非表示/違反報告)
リヴ - とても面白い作品です！！更新楽しみにしてます！ (2020年3月29日 14時) (レス) id: 9de3fc0d23 (このIDを非表示/違反報告)
無月(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: c11dc81bfb (このIDを非表示/違反報告)
ますくれもん - あぁ出久君行っちゃダメ！！！魔女がぁあ！！！魔女がぁあ！！！ (2019年6月2日 3時) (レス) id: 35498019b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水葬 | 作成日時：2019年4月28日 3時
