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第４４話目 弟逹の思い ページ4
マレウスside
人の子の家族の目はとても冷めている
僕ですら恐怖を覚えるほどに…
朱「俺は別に兄ちゃんが笑っていれればそれでいい」
南「でも兄さんから笑顔を奪うのだけは赦せない」
その２つの言葉を聞いただけでどれだけ愛されているのかがわかる
リリアやシルバーも同じだろう
南「朱流が言ったように笑ってくれるならいい。だからこの世界の人が兄さんを笑顔にしたことはお礼を言う」
でも…、そう言葉を区切る
その顔は先程とは変わって少し笑っていた
朱「俺達が兄ちゃんを守れないからひとまずお前らに預ける」
預ける？
南「南緒逹は兄さんか風夜のどちらかの力で召喚されないといけない。だからこそ、預ける」
それは信頼ではなくて単純にビジネスパートナーでという意味だ
僕たちは…
きっと、彼らからの信頼を得ることは永遠に出来ないという事実を突きつけられた
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作者名：白魔剣士 | 作成日時：2022年7月4日 23時
