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62本 ページ14

『ほぉほぉ。ブロックのコツは腕を前に出して被さるイメージね』
「勝手に盗まれてる。俺教えてないのに」
「理人と練習する時点で手の内曝け出したと思って諦めた方がいいですよ、黒尾さん」
「俺のインナースパイクはさすがにわからないだろ!」
『いや、原理と力加減はわかった』
「なに!?」


自主練中に見て盗んだらてっちゃんには引かれるし、光くんにはしょぼくれられるし。俺そんな酷いことしてないはずなのにおかしい。

あ、ちなみに練習中仲良くなって?というか俺だけ苗字!みたいなキレられ方をしたので木兎は名前からとって光くんになりました。おい、誰だエースキラーとか言ってるやつ。



「どーせ俺のスパイクなんてその程度なんだ…。だから簡単に盗まれちゃうんだ」
『でも光くんのあのえぐい角度出すには俺じゃ腕のしなやかさが足りないからなぁ。パワーだけじゃ上手くいかないっていい勉強になったよ。さすが光くん、5本の指に入るエースストライカーだね』
「り、りひとぉ…」

着弾の時のパワーだけでいいなら俺も自信あるし出せると思うんだけどさ。光くんのマネして振り抜こうもんなら肩から先が飛んでいきそうだもんね。柔軟のメニュー増やそ。


「…オタクの幼馴染さんは昔から『ああ』ですか?」
「昔から『ああ』です」
「よく恥ずかしげもなくツラツラと…」
「人を褒めるということに対して恥ずかしいという感情を持ち合わせていない厄介な人なんです。黒尾さんも防御固めておかないとあっという間にやられますよ」
「経験者は語る」
「俺はもう耐性つけました」



何やらネット際でぶつぶつと失礼な会話がされているような…。

あ、光くんばっかり褒めたから2人とも拗ねてるんだな?



『けーじ!』
「なに?」
『けーじのセットアップ繊細だし、スパイカーの性格とかも考慮して最善をあげてる感じ俺とってもかっこいいと思う!』
「…ありがとう。理人のサーブもかっこいいよ」
「あれれー?耐性つけたんじゃないんですかー?」
「うるさいですよ」


けーじにサーブ褒められちった!もっと頑張ろ!


『てっちゃん!』
「はーい?」


けーじをからかったあとゆるーく手を上げたてっちゃんにも話しかける。


『てっちゃんのダルそうに見えて正確なブロックとかしなやかなレシーブとかめっちゃかっこいいよ』
「防御できました?」
「…すみませんでした」



その後てっちゃんはけーじになぜか謝っていた。

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シオン(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませてもらっています。とても面白く、続きが気になる作品なので、出来れば続きを書いて欲しいです。楽しみにしています (2月16日 15時) (レス) id: b41969ae61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でこぽん | 作成日時:2023年4月15日 0時

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