【HQ】天才サーバー

48本 ページ49

後日談。


「理人〜！」
『どわっ！？びっくりした！スガかよ』

部活の休憩中に背後から突き飛ばされる。びっくりして振り返ったらスガだった。


「日向に急に『理人さんは俺たちと一緒に春高行きますよね！？』って詰め寄られたんだがどうした？？」
『あー…』
「まーたどっかのエースに引き抜きされそうになったんだろー？」
『ぎく』
「図星か」


スガの鋭い読みについ効果音を口に出してしまう。さすがによく気づく。

そして日向よ。よりにもよってこいつに言ったのか。しばらくネタにされるのは俺なんだぞ。


「今回は誰なんだ？」
「いっちまえ！その方が楽になるぞ？？」


スガの後ろから大地もやってきて何やら興味深々。スガも笑顔で自白を強要してくる。なにこれこわい。


『…牛若』
「げえぇぇ！」
「さすが理人…」


若は月バリの1ページを飾るような将来有望な選手で、日本代表のユースにも選ばれている。

そんなすごい選手と俺なんかが友達になって勧誘までしてもらえるなんて人の縁は面白いよな。


『まあ、ぶっちゃけ実力を認めて貰えるのは嬉しい』
「おい！」
『だからと言って俺が白鳥沢に行くなんてありえないけどな』
「「理人…」」
『白鳥沢は王者だけど、こっちは地に落ちたカラスだぜ？出会う相手みんなが強敵で勝てばたくさん試合もできる！弱小校にシードなんてものは存在しないからな！』
「「「「り、理人さん頭いい！！」」」」
「ププ。ばかじゃないの？」
「あァ？！月島なんか言ったかこら」
「言ったかこら！」
「なーんでもないデース」


月島が大きくバカにしたような顔で通り過ぎていった。日向たちを馬鹿にするついでに俺のことも馬鹿にして行きやがったな？お兄さんは傷ついたので月島をレシーバーにサーブ練習をしようと思います。


『よォーし月島。向こうに行け。サーブ練習だ。お前はレシーバーな！！』
「え、イヤデスケド」
『なにー！？』
「月島がやらないなら俺がやります！」
「なに抜け駆けしてんだ日向ゴラァ！理人さん！俺が受けます！」
『やだお兄さん大人気』
「お前らうるさい！！！練習再開！」
『「「うぃーーーす！！！」」』


俺は烏野で。このメンバーで全国に行くって決めたんだ。



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(作者より)

多くの方に読んでいただいてたくさんいい評価をいただきました！本当にありがとうございます！
東京合宿編から続編を制作しようと思いますのでよろしければご覧ください！

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