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「こんなところで何をしている」
『いや、散歩してたらたまたまこっちの方まで来ちゃっただけなんだけど…』
「無意識のうちに白鳥沢を目指していたということか。今からでも来い」
『あれ、全然話聞いてないね君?』
若こと牛島若利。この間のIHで青葉城西を破って優勝した白鳥沢学園のエースだ。あとU-19の日本代表選手。月バリに載ってて日向がジャパン!って叫んでた。いやそうだけども。我らもジャパニーズでは。
なんやかんやありまして友達になりそりゃもう熱烈に(?)白鳥沢に誘われてます。やーお兄さん大人気。
『若こそランニング中じゃないの?こんなところで俺と立ち話してたら風邪引くよ?』
「お前がついて来れば問題ない」
『え、ちょいちょいちょい!お前のランニングスピードはついていけない!おーい!』
「走れ」
腕を掴まれて連行される。ちょ、こいつ早すぎる!というか俺走ってるんだけど!?ジャパンの君には俺が歩いてるように見えるのかな!?
しばらく若のランニングに付き合わされ、ちょっとした住宅街に入ったところで見たことあるオレンジ頭を発見。
『ちょっと、まった…!』
「遅いぞ理人」
『あれ、後輩、うちの』
息も絶え絶えになりながら声をかけて腕を引っ張る。瀕死になりながらもついて行ってやったのに遅いとか文句言われたけど。まぁ止まってくれたから許してやろう。
『ひな.』
「確かここ白鳥沢近いぞ」
「うん、二駅くらいだったかな」
「白鳥沢って“ウシワカ”の!?」
「俺に何か用か」
若の名前が出たところで話に割って入った。
日向だけじゃなくて影山と谷地ちゃんもいるじゃん。あいつら家こっちの方じゃないしさては谷地ちゃんの家で勉強会だな?
「ジャパン!」
「ひっ!腕もげるサーブの人」
「理人さん。何してるんすか」
『散歩、走らされて、死ぬ』
「ちょっと何言ってるかわかんないっす」
谷地ちゃんにはひどい覚えられ方するし、若には走らされるし影山には見捨てられるしなんて日だ。
俺マジで死にそう。え、呼吸してる??
「用がないなら行く」
『だからなんで俺まで』
当然のように俺の手を引いていこうとするもんだから必死に抵抗。いや、力つよっ!全く動かんのだが?
「俺たち烏野から来ました。白鳥沢の偵察させてもらえませんか」
『おまっ…偵察って何か調べた方がいいぞ?』
直球なの影山らしいけども!本人に偵察の許可取るやついるか?
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でこぽん(プロフ) - すみません。考えておりません… (2023年4月14日 23時) (レス) id: bad76f4a86 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - とても良い作品ですね!名前変更可能になりませんか? (2022年9月17日 5時) (レス) id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
でこぽん(プロフ) - ありがとうございます!頑張って更新します! (2022年9月9日 13時) (レス) id: bad76f4a86 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月9日 4時) (レス) @page30 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
つなぎ - 続きをお待ちしております!楽しみにしてますね。 (2022年1月31日 21時) (レス) @page26 id: 0428dcaa70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でこぽん | 作成日時:2020年4月18日 23時