ショタが36人 ページ10
私がやっとの事で轟家に行ったのは、私が高校生ほどになってからだった。
そのうちのニ年間は、勉強、部活動もろもろに埋め尽くされていた。
久しぶりに轟家に来た時は、冬美先輩から大歓迎された。だけど、焦凍くんには歓迎されず、目が合った時は一礼だけで済まされてしまった。
やっぱりショックだったようだ。私もショックだ。
……とまあ、そんな出来事から更に数年後__焦凍くんが天下の雄英高校に入学して、私は冬美先輩のように長年の夢である教師に就職してからだ。
「焦凍くん」
「……何ですか、Aさん」
無表情で、冷たい声で返事をされる。おまけにお姉さん呼びしてくれない。
昔のように、笑顔で嬉しそうな声で話して欲しい。そんな願いも、もう叶わないのかな。
「ニュース、見て……敵の襲撃に会ったんだよね?怪我とかしてない?大丈夫?」
「……別に、大丈夫です」
「……そっか、良かった」
彼と目を合わせて話す為、大きく見上げる。昔のように小さかった身長も、今では軽く二〇センチほど私より大きい。
「あの、もう良いですか。やらなきゃいけない事とかあるんで」
「あっ、勉強かな!?だったらいくらでも教えるよ!これでも教員免許持ってるし!」
「遠慮します。一人のほうが落ち着いてできるんで」
「……そっかあ」
残念に思うけど、頑張って笑顔をつくる。そうでもしないと、私の心がもたない。
「それじゃあね、勉強とか頑張ってね」
「はい、Aおねえ……Aさん」
あれ、今何だか昔の……そう思って、焦凍くんに言った。
「焦凍くん、昔みたいに接してくれていいからね、むしろそうして欲しいや」
「……別に大丈夫です」
普通に拒否された。すごく悲しい。ショック。
そんな言葉が頭の上に浮かぶ。
ついでに終始無表情で悲しい。昔みたいに接したい。一緒に居たい。
そんな事を考えながら、静かに歩いて行く焦凍くんの背中を見つめていた。
(哀しいなあ)
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みずい(プロフ) - ショタろき君可愛ヨ…。( ˙-˙ )続き期待しています!!! (2019年8月14日 1時) (レス) id: 0388b1704d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 沢山のコメントありがとうございます。気が向けば夢主ちゃんと轟くんが付き合う話も書こうかと考えておりますので、宜しくお願いします。 (2018年7月19日 13時) (レス) id: 30a7b63eb1 (このIDを非表示/違反報告)
うさたま(プロフ) - 完結、おめでとうございます。もし、この後結婚の予定があれば、その時は私も駆けつけます!!お疲れ様でした。これからも頑張って下さい! (2018年7月19日 6時) (レス) id: 2ffea79b62 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - ミミさん» サラッと終わったので驚きました(笑) 完結おめでとうございます☆2人の未来が凄く気になりますが絶対に幸せになると信じています!お疲れ様でした! (2018年7月19日 0時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - はい、そうです。長い間この作品を読んで下さりありがとうございました。これからも宜しくお願いします。 (2018年7月19日 0時) (レス) id: 30a7b63eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミ | 作成日時:2018年4月16日 23時