１ ８ ０ °

ひだりて ページ27

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( A side )








『 いってきま ー す 』




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「 おはよ、Aちゃん 」



朝はテンション低い 貴久 。

が 玄関で待っててくれてる 。






『 貴久 、おはよ 』


「 寒くね？ 行こー 」




もう季節は 11月 。

暑がりの 貴久 でも .

やっぱり 去年に比べて

寒くなるのが 早い 。



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「 手 、つなご 」

『 え？ 』

「 いーじゃん！ 」




強引に私の左手を掴み

スタスタと 歩く 貴久 。




ほんと、貴久の手 冷たい ..




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「 貴久 、こっからは . . 」





バスに乗るから 、

同じ学校の生徒が沢山 乗ってる 。



さすがに 、モてる貴久と

一緒に歩く だけでも 女子の視線が怖いのに

手をつないでる 。なんて ... ( 恐 )



.




「 .. いーや 。おれ、寒いもん 」


『 ｯで、でも 』




とか言ってる 隙にバスはお構い無しに来た。





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「 うわー 、いっぱい 。」

『 いつもだよ(笑) 』

「 あ、手越 」




貴久が声をかける方を向くと

手越くん .. と 三村明子さんが

後ろの席を占領してた 。


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「 まっすー！Aー！ 」



手越くんが 飛びっきりの笑顔で

手を振ってくれる 。


ここ、一応バス なんですけどね 。



.


やっぱり

沢山の人がこっちを向く 。


ああああ 、やめてくださいー 。(TT)





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_ ｷﾞｭ




いきなり 強く握られた 左手 。









『 ｯいた 、貴久 ？ 』









「 手越と 、なんで あんなに仲良くなったの 」









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