【ヒロアカ】爆豪くんを落とす方法１ (ページ46)

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44日目ページ46

急いで入ると、下駄箱で寄りかかって待っている爆豪くん

『はあっはあ、』

全速力で走ったから息が切れる

爆「行くぞ」

『あっちょっと、帰りも一緒に帰るの？
行きだけだと思ってたんだけど、』

そりゃ私としては嬉しいけど、爆豪くん敵(ヴィラン)にしか興味がないから

私の話を無視して無言で歩く爆豪くん

『一緒に帰っても、現れない確率のが高いと思うよ？
そう簡単に襲ってこないよ！！』

爆「んなんわあーってるわ！！！」

『え？、じゃなんで』

爆「今日なんかいつもと違ったろ」

『なにが？』

爆「落ち込んでたろ、なんかあったんか」

なんだそれ

本当に、困っている人がいたら放っておくことができないタチなのだろう、ずっと変わらず根っからのヒーローなんだね君は

周りに目配りしすぎだよ、才能マンめ

『....出久くんと同じだね』

爆「あ゛ぁ！？デクだあ？！」

やばっ、褒めたつもりだったけど....

そういえばこの人出久くんのこと嫌いだったわ

『何でもない！！！』

爆「チッ」

いつもの悪人顔の爆豪くんを見て何故か安心する

彼なら気を遣って私を避けたりなんて絶対しない
私の全てを話しても、いつも通り話してくれるんだろう

誰にも話す気なんてなかったのに

勝手に口は開いていて

『お爺ちゃんが亡くなったの
USJの時急に私の見た目変わったでしょ？あの時に...』

爆豪くんは黙って私の隣を歩く
その行為が今の私には心地よかった

『私のうち、両親亡くなってて血が繋がってた人がお爺ちゃんしか居なかったの、それでも幸せだった
たくさん可愛がってくれたし、なに不自由ない暮らしをさせてくれた

そんなお爺ちゃんが亡くなって一人ぼっちになっちゃったんだ』

爆豪くんの方を見ると、もう眉間にシワはやっていなくて
どこか穏やかな表情で前を見ていた

『ヒーローになってねって
言ってくれたんだ

私の夢を自分の夢にしてくれる人だった

私は、ヒーローになるよ

最高のヒーローに』

すると涙が溢れてきて

『ごめっ...』

私は慌てて涙を拭く

それでも止まってくれなかった
悲しかったんだ、辛かった

頼れる人なんていない、私のこと気にかけてくれる人なんているはずないってどこかで勝手に諦めてたんだと思う