最強。ー4ー【呪術廻戦】

179話 ページ44

『別にもうちょっと買っても良かったのに』


少し不貞腐れたように言うAの後ろで疲れた顔をする恵と津美紀


津美紀「(ゼロの数が信じられないぐらい多かった、、、)」


恵「(あの人絶対金銭感覚可笑しい)」


1着で済まそうと思っていた2人だがAがそれを許すはずもなく、結局上下5着ずつ買い計20着も買ってしまった


それなのにもうちょっと買ってもいいとは


『荷物邪魔だし使用人に家に送ってもらお』


そう言い電話を取り出すA


津美紀「もしかしてAさんって、」


その様子に津美紀が恵の耳に口を寄せた


恵「もしかしなくてもお嬢様だろうな。しかも使用人って､､､かなりの金持ちかも」


コソコソと話す


しかしその会話はAの次の一言を聞いて止まった


『そんじゃ次行こっか！』


ピシリと2人の表情が固まる


津美紀「え、あの、次って､､､」


恐る恐る尋ねる津美紀


？


『寒いし次は防寒着を買いに行こうと思ってるんだけど』


2人の顔が青ざめる


恵「もう十分です！服買ったでしょう！」


『はいはい。行くよー』


担がれる2人


呆気なく連れていかれた

























『ケーキ食べないの？』


3人が家に帰ってきたのはあの3時間後だった


あの後防寒着どころか普段行かない高級レストランに連れていかれた2人


慣れない所に行ったせいで疲れが蓄積されたのかずっと黙り込んでいる


そんな2人の気持ちなどつゆ知らずAは能天気に質問した


『何であそこでケーキ頼まなかったの？わざわざ市販のケーキがいいって言うなんて変わってるね』


高級レストランでケーキなんて誰もが憧れるシチュエーションだと思うけど


恵「(あのままケーキなんて食べてたら更にお金が弾むだろ)」


そんな事を思うもそれを言ったところで「はした金」と言われるのが目に見えていた恵は「市販の方が俺は好きなんですよ」と答えた


津美紀も苦笑いしながら同意する


そんな2人にAはやっぱり変わってるねとケーキを口に運んだ


『あ』

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