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160話 ページ25

恵side


『あ、』


目の前で唖然とした表情を浮かべている五条と言う奴の第一印象ば怪しい゙


第二印象ば性格が悪い゙


綺麗な顔で紡ぐ言葉どれも相手をイラつかせるには十分だった


俺より何歳も年上のくせして礼儀のれの字もなかった


いや、礼儀が無いのは俺も同じだけど


最初は何にムカついているのか分からなかった


確かにムカつくような言い回しをされたりしたが原因はそれだけじゃないと何故か思った


ーー割と直ぐにその疑問は解決した


『僕にも分かんない』


あ、目だ


この人の目が嫌なんだ


俺ど誰がを重ねて見ている目


それが不快だったんだ


(おそらく)顔も知らない奴と重ねられるのは異様な気持ち悪さがあった


無意識に重ねるほどそいつと親しい関係だったのか


はっきり言って興味はない


ただただ゙不器用な人゙だと思った


『あんたにとってそいつが何だったかなんて興味無い。でも俺を巻き込むな。胸糞悪い』


A「、うん、、そうだね。ごめん」


悲しげに微笑まれた


さっきまでとは一変、弱々しい態度に目を見開く


『、、、俺の父親?重ねている相手って』


A「なんでそう思うの?」


『そいつの話の時だけ俺を見てなかったから』


俺の言葉に参ったな、と頭を搔くと同時に深いため息をついた


A「、、、大正解。君キモいぐらいお父さんと似てんだよね」


キモいって、、、


A「教えたんだしもういいよね」


またね、とヒラヒラと後ろ向きで手を振りながら去る


無意識に重ねていると分かって居心地が悪くなったんだろう


さっさと帰ろうと再び歩き始めた五条にそう思った


数十メートル離れた今でもあの人から目が離せない


あの人と俺の父親の関係は知らない


知りたくもない


けど、さっきまでヘラヘラ笑っていた人が悲しい(あんな)顔をするぐらいあの人にとって俺の父親は大切な存在だったんだろうと子供ながら解釈した


モヤモヤとした感情が気持ち悪くて胸もとを抑える


『、、、あの人、苦手だ』


恵は数分経ったところでやっと視線を移し、家に帰って行った

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胡蝶 恵@副垢(プロフ) - 好きです(唐突な告白) (2022年1月9日 3時) (レス) @page22 id: 5b2f0bd76c (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!自分の作った作品をそんな風に言って頂けてとても嬉しいです(*^^*)これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年3月21日 18時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く楽しめました!!。成り代わり作品は、大好きなのでこの作品も凄く好みで良かったです。これからも無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2021年3月21日 15時) (レス) id: 98ce85bdde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モッチー | 作成日時:2021年3月15日 12時

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