検索窓
今日:4 hit、昨日:31 hit、合計:74,790 hit

158話 ページ23

ーー1か月後


『伏黒、、恵くんだよね』


目の前にはランドセルを背負ってる男の子


想像していたよりも甚爾に似ている


恵「アンタ誰?」


眉間に皺を寄せ睨む姿は似てないが


ヘラヘラ笑う感じは一切なかった


『僕の名前は五条A。君のお父さんに頼まれてこれからの君の人生について話に来た』


突如現れたAに警戒を隠せないでいる恵


それもそのはず、サングラスをかけ、全身真っ黒な珍しい風貌をした人が話しかけてきたら誰でも警戒する


少し後退りされた


『君のお父さんさ、禪院っていういいとこの呪術師の家系なんだけど』


けど変に気を使うつもりは無い


さっそく甚爾について説明した


『禪院家に嫌気さしてお家出てって君を作ったってわけ』


恵くんは特に顔色を変えずに静かに聞いている


『君、見える側だし持ってる側でしょ。自分の術式(ちから)にも気づいてるんじゃない?』


特に反論をするわけでもなくひたすら無言


隠す、という頭はないみたいだ


まぁ六眼を持ってる僕相手に隠すなんて芸当出来るわけないけど


『禪院家は術式(さいのう)大好き。術式を自覚するのが大体4歳〜6歳。売買のタイミングとしてはベターだよね』


手で金のジェスチャーをする


『恵くんはさ君のお父さんが禪院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ』


目線を合わせるためしゃがみ込む


『ムカつくでしょ?で、そのお父さんなんだけど僕が、』


その先は言えなかった


喉に張り付いたように言葉が出てこない


笑顔を浮かべだ状態で固まる


恵「別に」


恵がやっと喋る


恵「アイツがどこで何してようと興味ない」


その先を言わなくて良くなったことに少し安堵した


ーー同時に2年半も経ったのにまだ割り切れていない自分に嫌気が差した


恵「何年も会ってないから顔も覚えてない。今ので話は大体分かった」


小学生にしては達観している物言い


生意気な態度。まぁそうだろうね


恵「津美紀の母親も少し前から帰ってない。もう俺達は用済みで2人でよろしくやってるってことだろ」


『違うよ』

159話→←157話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
355人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

胡蝶 恵@副垢(プロフ) - 好きです(唐突な告白) (2022年1月9日 3時) (レス) @page22 id: 5b2f0bd76c (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!自分の作った作品をそんな風に言って頂けてとても嬉しいです(*^^*)これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年3月21日 18時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く楽しめました!!。成り代わり作品は、大好きなのでこの作品も凄く好みで良かったです。これからも無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2021年3月21日 15時) (レス) id: 98ce85bdde (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モッチー | 作成日時:2021年3月15日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。