137話 ページ2
七海side
灰原の墓を前に佇む
特に何かしに来た訳ではなく、ただ灰原に会いに来ただけだった
ここ最近は任務に没頭していた
何かをして気を紛れさせないと辛いから
余計な事を考えてしまいそうになるから
親友の死とは想像以上に生活に影響を及ぼすみたいだ
周りから見たら呪術師としてはかなり情けない姿だろう
何分ぼーっとしていたか分からない
足音が聞こえた
音の方へ顔を向ける
目を見開いた
そこには相も変わらず綺麗な白髪を靡かせた五条先輩がいた
『久しぶりだな。七海』
優しげに見つめる瞳
整った唇を上げ笑う
いつもの五条先輩だ
ーーいや、そう見せてるだけか
あれほど愛した夏油先輩が呪詛師になって平気なはずがない
灰原に花を添えている五条先輩を見つめる
゙特級゙であり゙最強゙の五条A
この人は俺みたいな゙悩み゙などないだろうな
そんな事を考えていると聞きたくなってしまった
『五条先輩は、何のために俺がいると思いますか』
こんな質問に意味は無い
ただ五条先輩を困らせるだけ
そう分かっていても半年前から抱えていだ想い゙は1度口から出てしまえば抑えることなど出来なかった
『
まるで゙あなたがいるせいで俺の呪術師としての価値が無くなっだと言いたげな言い方
五条先輩は何も悪くないのに
拳を握る
家入先輩から五条先輩が教師を夢にしていると聞いた
その時の感想は応援でも反対でもなくただ「何故」だけだった
五条先輩は最強
それは紛れもない真実であり事実
この人がいれば他の呪術師は意味を成さない
そう言っても過言ではなかった
それなのに、
何故?
『あなたがそんな事をする必要ってなんですか?新しい呪術師を育てる?呪術師は
ああ、こんなの八つ当たりだ
親友1人救えない無力者と痛感したからって最強の力を持つ五条先輩に嫉妬するなんて
醜い
『何故、俺を呪術師に誘ったんですか?もしあなたに出会わなければ俺はーー!』
こんな辛い思いをせずにいられたかもしれない
『あ、、、』
しまった
そう思い慌てて口を抑えるがもう遅かった
目の前には傷ついた顔をしている五条先輩
『五条せんぱ、』
A「七海」
弁解しようと口を開けば、かぶられた
A「僕1人が強くてもダメなんだよ」
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胡蝶 恵@副垢(プロフ) - 好きです(唐突な告白) (2022年1月9日 3時) (レス) @page22 id: 5b2f0bd76c (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!自分の作った作品をそんな風に言って頂けてとても嬉しいです(*^^*)これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年3月21日 18時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く楽しめました!!。成り代わり作品は、大好きなのでこの作品も凄く好みで良かったです。これからも無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2021年3月21日 15時) (レス) id: 98ce85bdde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モッチー | 作成日時:2021年3月15日 12時