慈しい百伍拾玖 ページ9
Aside
獪岳「、、、本物の馬鹿かよ」
呆れているが、さっきとは違い、清々しい気持ちの匂いがした
『なんとでもどうぞ！協力、、、してくれますよね？』
獪岳「足引っ張るんじゃねぇぞ！！」
獪岳さんが初めて俺に笑顔を見せた
『はい！』
二人で刀を構え直す
「調子に乗るんじゃねえ！！」
血鬼術 如法暗夜
また、靄が広がる
！！
『獪岳さん！毒です！吸わないでください！』
獪岳「！！」
これでは鬼に近づけない、、、！！
ここは威力が一番強い、捌ノ型！！
水の呼吸 捌ノ型 滝壺
「(靄が掻き消された！？)」
『あとはよろしくお願いします！』
雷の呼吸 肆ノ型 遠雷
鬼の首が飛んだ
『来世では鬼になりませんように』
手を合わせていると、横で獪岳さんが座り込むのが目に入った
『大丈夫ですか！？』
駆け寄り、手を差し出そうとするが、
『あれ、、、？』
俺は獪岳さんの上に倒れ込んだ
獪岳「馬鹿か。俺に教えるために思いっきり毒吸ったろ」
『アハハ、、、すみません。すぐ退きます』
獪岳「、、、いい。運んでやる」
獪岳さんが俺の手と腰を掴み、引き寄せた
ﾎﾞﾝｯ
顔が赤くなる
違う違う違う。これは運ぼうとしてくれてるだけだ
獪岳「なんかお前、男の割に細くないか？」
ｷﾞｸｯ
獪岳「おい、なんとか言ーー、、、何顔赤くしてんだ」
『ややややっぱり大丈夫です！一人で歩けます！』
離れようとするがさらに力を入れられる
獪岳「最初から怪しいとは思ってたんだ、、、お前、女か？」
『、、、ナンノコトデショウカ』
獪岳「一生離して欲しくないみたいだなぁ？」
『女です！』
獪岳さんってこんなに意地悪だったのか！？
獪岳「、、、ふーん」
見つめられる
『あの、、、？』
すると、元結を取られた
髪は重力に従い、パサリと落ちる
同時に顔を近づけられた
『ど、どうしましたか？』
獪岳「、、、なるほどな」
何がなるほど！？
獪岳さんが俺を横抱きした
『あ、あの、獪岳さんも怪我が酷いですし、無理は、、、』
獪岳「動けねぇ奴は黙ってろ」
『ハイ』
裏道から出る
今が夜で良かった、、、
人に見られずに済む
獪岳「何が不満なのか聞いたな」
！！
『はい』
獪岳「全部だ。雷の呼吸をカスと一緒に継承することにも、壱ノ型が使えないことにも、俺を認めてくれない全員にも」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (
レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ！ (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか？ (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モッチー | 作成日時：2020年5月12日 4時
