合縁奇縁

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青宗｢､､､､､､｣





玄関に到着したものの扉を開ける事はせず、何分か過ぎた





『大丈夫だよ。青宗くんの気持ちしっかりと話せばお母さんもむやみやたらに怒鳴ったりしないよ』





青宗｢はい、｣





青宗くんがゆっくりと手を伸ばす





ｶﾞﾁｬ





｢｢『！！』｣｣





取っ手に触れる前に扉が開いた





青宗｢え、｣





目の前には涙を浮かべた青宗くんのお母さんがいた





いくら待っても戻ってこない青宗くんが心配になり探しに行こうとしていたみたいだ





｢青宗！｣





勢いよく抱きつく





青宗｢な、なんで､､､｣





｢バカ！心配したのよ！アンタに何かあったら私､っ､､！｣





青宗｢､､､っお袋、ごめん､､､｣





お母さんの言葉に青宗くんも涙を浮かべ、抱き締め返した





『一くん、ありがとう』





2人の邪魔にならないよう少し離れた所で話す





一｢え、何がですか､､､？｣





『ご飯食べてた時から一言も話さなかったよね。青宗くんが話しやすいようにしてくれてたんでしょ？』





一｢え、いや､､､オレはそんな、｣





私の言葉に照れたのか頬をかく





『一くんがいてこその青宗くんなんだね』





一｢､､､そうだと嬉しいです｣

























｢この度は本当にありがとうございました。一くんもありがとう｣





頭を下げる





『いえ、こちらこそこんな遅くまで家に引き止めといてすみません』





一｢おばさんにはいつもお世話になってるし、｣





お母さんに頭を上げるよう促す





｢あの、もしかしてAちゃん、ですか､､､？｣





！！





目が合った瞬間そう聞かれた





『そうですけど､､､何でそれを？』





家に遊びに行った事はあるが運悪く用事でお母さんと会ったことは無いはずだ





認知されていた事実に驚いた





｢ふふっ、赤音と青宗からよく話は聞きましたから｣





青宗｢お袋！｣





『青宗くんが？』





青宗くんを見ると逸らされてしまった





｢今度またいらして下さい｣





『はい。ありがとうございます』





あい‐じょう【愛情】
意味▷ 深く愛し、いつくしむ心

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