合縁奇縁

剔抉 ページ35

｢｢海行こうぜ｣｣





ドーン





『､､､今日買い出し行かなきゃいけないんだった』





蘭｢まぁ待てって♡｣





先日からメールで何回も海に行こうとは誘われていた





それを無視してたら遂に直接言ってきやがった





『2人とも分かってる？』





蘭｢何が？｣





竜胆｢なんかあったか？｣





首を傾げる2人にこめかみがピクつく





『自分と私の服を見ろ』





蘭｢長袖長ズボン？｣





『そう！それ！！』





ビシッと指をさす





『なんでその服装？』





竜胆｢なんでって寒いからに決まってんじゃん。バカ？｣





『バカはアンタらだ！寒いって分かってんのになんで海行くの！？』





ーー今11月！！





蘭｢なんだそんな事かよ｣





私の言ったことを理解していないのか、しててあえて言ってるのか。





ほら行くぞと2人に手を引かれた





『やだよ！私はアンタ達と違ってバカじゃないから風邪ひく！行くなら2人でどうぞ！』





竜胆｢安心しろ。アンタも大概だ｣





蘭｢オレ達は1度行くって決めたら季節関係なく行くんだよ｣





はた迷惑な信条！

























『寒い！』





竜胆｢うるせー｣





人間の心理とは不思議だ





水を見たら余計に寒く思えてくる





あまりの寒さに叫べば竜胆くんに怒られてしまった





蘭くんはその様子を見て笑っている





水かけてやろうかと思ったがやり返しされるのを察して大人しく座った





寒いから体を丸める





『バイクなんてよく買えたね』





手を擦り暖めながら私の後ろにあるバイクの話に切り替えた





私から見ても立派なバイクだと思う





てか子供がバイク乗ってるって､､､





ここまで乗せてもらいながら今更ツッコむ





ダメだ、犯罪に染めてる人が身近にいるせいで感覚が麻痺している





蘭｢あ？別に買ってねぇよ｣





竜胆｢殴って奪った｣





､､､､､､､､､





『うん、何となく分かってた』





2人の回答に若干死んだ目で頷ずいた





この2人のやることなすことにいちいち驚いていたらキリがない

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